ほえぶる!

ファンタジーやら現代もののエンタメ小説やら紀行文やら書いてます。自転車にも乗る。「文藝サークル~綴~」の中の人、「おにこくらぶ」の中の人、「ドジョウ街道宿場町」の中の人です。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のタイトルを書いたところで気付いた。
「音楽を文章でネタバレするとか、お前何者だよ……と。

というわけで、どうも、じょがぁです。
五日くらい前にボーマス19があって、冷やかしに行ってきました。

衝動買いが過ぎてしまった感が否めませんが、

さておき、

CIMG2758-2.jpg

本命サークル『劇団鬼子』さんから出展された
UTAU_ONICO Vol.02の感想はじめるよー!

鬼子さん知らないって方は「ここ」とか「ここ」とか「ここ」で楽しんでみてはいかがです?

前回に引き続き、CDと薄い本がセットになった『うたコミ』形式の作品でございます。

左が表面、右が裏面です。


まずは、

CIMG2759-2.jpg

『UTAU_ONICO Vol.02』
薄い本から始めますか。
(※目次がなかったため、「」内の各タイトルが誤ってる場合がございます。ご了承ください)

りっくにあ「表紙:UTAU_ONICO2!」

「キーボードときたか!」ってのが、一見したとき思ったことですね。
この鬼子さん、前回と違う衣装なんですよね。
前回と比べると、こっちの方が人間味がびんびん感じます。
立体的だから……なのかどうなのか、詳しいことはわかりませんけど。

気になった点は「025」の刻印がなされたキーボードの取っ手(?)と右手ですかね。
構図上こうせざるをえなかったのかはアレですが、取っ手はもっと長くても良かったんじゃないかなあ、と。
あと右手はもう少し膨らみを抑えたほうが引き締まるような気がする。
断定的には言えませんけど、眺めてて気になりましたね。

でもこのヘッドフォン、これはいいなあ。
頭頂部につけるんじゃなくて後頭部から付ける耳あてを愛用している自分にとっては、
もうね、思わず同志に会った気分ですなあ。このレトロ感がSFチックで、たまらん!



桐騎「La La Song!」

扉絵とその次のページでの緩急差がいい!
デフォルメと等身大の描き分けが丁寧で羨ましいですな。

展開が早すぎる感はあるけれども、
わんこが鬼子さんの姿を見たときの対応に激しく共感してしまいましたね。
少年時代を思い出した、と言ったって言いすぎじゃないでしょう。
うん、多分中一か中二くらいまでの自分だったら、同じ反応をしていたと思う。
完全に不意打ちでした。この感性を見習いたいです。
活力と創作意欲を頂けた作品に感謝感謝。



G.G「アイドルデビューだよ!」

これはね、もうね、最後の最後の残念臭を満喫するための漫画ですね、わかります。
一ページ目と二ページ目の間にクッションがあったほうがよかったなあとか、
そういうことを書こうと思ったんですが、
全てをチャラにしてもいい、このオチの残念感!(いい意味で!)
これは敬服するしかない。

鬼子さんの服装が真にエロティックでございます。
まあ下乳万歳とか下品な輩は賛美するのでしょうが、なんといってもこのクビレは見とれる。

だが自分の中ではこにぽんが、
アルプスでブランコこいでそうな女の子の服を着たこにぽんがマイ・フェイヴァリットです(真顔)



樋口「ぴあにしも!!」

扉絵の田中さんの目、あれどうやって描いてるんだろう。
デジタルだとああいうのも簡単にできちゃうのかしら。
って一読目に思ってたんですが、再読してみるとこの幻想的な背景にページをめくる指が止まりました。
なんだろう、おとぎ話の中にいるみたいだ……。
内容は日常的なのに、ファンタジーを盛り込んでるところが、どこか鬼子さんのイメージを感じさせますね。

水色髪ツインテUTAU鬼子さん、一度見てみたいなあw
ところでゴシック体が混ざってる(ように見受けられる)台詞は仕様なの……か?
ちょこちょこ見えるのがどうしても気になってしまう。

さておき、もう一点聞き捨てならぬ……もとい見捨てならぬ「おにっクラブ」という棒人間ブック。
どういうわけか、本能がうずくぜ……!



しかた「UTAU日本鬼子」

「しかた」という名義がないですけども、この絵はどう見てもしかたさんです間違いありません。
そしてここの鬼子さんのデザインもまた違うものですね。
紅葉のマークがついたキャップに、腕には鍵盤模様の巻物がひらひらと巻きついている感じ。
鬼子さんがUTAUの世界へ行く途中に武器の検問があるってのは面白いw

リアリティ溢れる怪物たちの描き込みは相変わらず。
咀嚼するのみで評論を拒絶する一読目ののち、
二読三読してから気付くことは、無音であることですね。
あるべき音をあえて描かないことで独特の世界を形成してるのかもしれない。
学び取れるところは学び取っていきたいもんです。

あと、ヒワイドリでどうしても笑っちゃうんですよねw
コケェッ!!


華佗
「UTAU日本鬼子国民的アイドル化漫画
 第二話 今寝る子☆」


日本鬼子、亞北ネル、今井知奈(いまいちさん)のユニットですたい。
もうツッコミどころが多すぎて何から言えばいいのか……!w
たったの四ページでこのテンポと読み応え、ちゃんと計算というか、計画してコマ割り振ってるんだろうなあ。

今回はネルさん回でしたな。
とりあえずネルさんはずんだ餅を練り練りしててください。
うん、このタイトルセンスがたまらないですな。

いまいちさんの荒ぶる踊りが見られて、僕、満足!
(というか、こんなあらぶってるいまいちさん、他にないんじゃ……?)
常識の壁をぶっ壊す新ユニットの今後に期待ですね。



薄い本の感想は以上です。
うん、他にも挿絵がちらほらあって、
「あれ、このイラスト誰のだろう……?」ってのが二点くらいありましたが、
そこは便利な言葉割愛を使っておきましょう。


さてお次は

CIMG2762-2.jpg

UTAU_ONICO Special Oniko song 02
(クロスフェードデモ:徒 -WASTEFULNESS-

青い! ってのが、表紙を見た第一印象です。
なるほど薄い本とイメージカラー一緒にしてるのか。
鬼子さんて赤と青がよく似合うけど、他の色はどうなんだろう。
配色センスの乏しさは絵心以上にないため、考えの糸はここで断ち切っておきましょうかね。

あとタイトルクリックで飛べるクロスフェードデモ。
私はCD買って全部聴いたあとでじっくり鑑賞しましたが、
「この映像を無料で見られるとかワケわかんねえよ!」って感じですねw
とりあえずDVDで見たいです(迫真)


というわけで、中身を聴いてみましょうか。


作詞/作曲:市木テク次郎「鬼ごっこ」

これは、これはいい導入曲ですわな。
現実の世界から鬼子の世界へいざなう曲としてこれ以上に最適な曲を私は知りませんね。
雨の音の中から宣言される「日本鬼子ぷろじぇくと」の一声。吸い込まれましたよ。

「からすが鳴くから帰りましょ」というフレーズがさらっと出てきて、
これが「いざなう曲」の決定打ですね。
鬼子さんに関わる人であればなじみ深い「HAKUMEI」の本歌取り、であるかの真意は
作詞者の心の中でしか分からないですが、少なくとも自分はそうだと思うし、
だからこそHAKUMEIの情景が詰まった拳でこめかみをぶん殴られた気分になりました。

長い前奏・間奏からは迷い、生きる意味の迷走を感じます。
繰り返されるメロディとビート、雨の音……。
まるで、迷宮の中をぐるぐる回っているような、そんな情景が浮かびましたね。

「鬼ごっこ」というタイトル、そして歌詞からじわじわと「孤独」が浮かんできます。
孤独でありながら、外界と接していかなければならない。
……そういう悲しみを孕む孤独が、
仮面を被った孤独がありありと映し出されていることにハッとなりました。
最初に「現実の世界からUTAU鬼子の世界へいざなう曲」と言いましたが、
しかし決して「鬼子の世界」だけで完結しているわけではなく、
ちゃんと私たちの心に存在する世界にも直結しているんですよね。
「導入」としてなるほどこれは一押しできます。



作詞/作曲:しろーにP ギター:夜娘「Ambience cycle」

これは、おおすげえ、今初夏の草原の風を横に受けてる。
何も考えなくてもすっきり聴ける。頭空っぽにしても、風は気持ちいい。
冒頭の電子コールは、ちょっとしたパーティの幕開けを合図してるに違いない!

一番「裸足 晒し……」
二番「サラシ 晒し……」
この韻を踏んでるリズム。思わず踊りだしてしまいそうになりますね。
踊りたくなる声質の良さがまた病み付きになって、中毒にも成り得るのがこの曲。

「Ambience cycle」ってタイトル、面白いなあ。
頭に据えて聴いてみると、色々置き換えてみるのも楽しみ方の一つかなと思います。
流れよく三つのパートをぐるぐると回転している様や、
(作詞者のイメージとはまた違うものだと承知ですが)一組の男女がぐるぐる互いを追いかけてるような、
そんなイメージがぷつぷつと湧き上がります。
いやまあそんなことを考えずしても、一貫したギターの響きに酔いしれ、
最後の絶叫にとろけてしまえばこの曲は十二分に楽しめると思いますけど!

ロック調(と音楽素人の自分がジャンル指定してしまっていいのか疑問ではあるが)
UTAU鬼子は、とても新鮮だったりします。この新鮮さは直感的ですけど。
これは鬼子からUTAU鬼子が脱皮した、そんな気がします。
UTAU鬼子世界のビッグバンは――少なくとも私の中では――まさにこの曲でありましょう。

ただ気になるのは、薄い本30pに付属する歌詞で、
二番二聯四行目が「帰らない貴方の記憶」ですが、多分「もう帰らない貴方の記憶」だろうってことですかねえ。




作詞/作曲:はまち(オドロンP)「日輪」

この曲は決して激しい曲ではないですが、
植物的な力強さ、雑草的なたくましさを全体に含ませていますね。
それも種子から芽が飛び出すその瞬間を切り取ったイメージ。
これから幾度も踏みつけられるだろうが、それにも屈しない力をみなぎらせているように感じました。
新入生や新入社員に聴かせたいものです。彼らに聴かせても暗い印象は抱かせないでしょう。

曲調は和風で、日本的弦楽器の音色がリードしてるんですが、
私が惚れてしまったのはベースです。
前奏でのベースとの出会ったとき、一方的な恋心を抱いてしまいました。
持ち上げ持ち下げ、まるで指揮をしているようでした。
指揮棒を振るう姿が今鮮明に目の前に浮かび上がってます。汗の滴まで。

それから脚韻ですね。歌詞を見ずとも容易に存在を認識できる韻が耳を撫でるんですよ。
押韻に反復法、基本的修辞が散りばめられているんですが、
不思議と鬱陶しさは感じられません。うまく踊ってるんですよね。
技を自分のものにしているからこそ、音楽と調和できるんだと思います。



作詞/作曲:higeoex「風吹く夜と雨の朝」

UTAU鬼子には珍しく、この曲で真夜中の都会の賑やかさを感じました。
高層マンションの一室、窓際のチェアに座って洋酒を傾ける女性を想像させます。
たぶん80年代かなあ。そんな感じがする。
遥か眼下の先に排気ガスを吐き出す自動車の群れが滞っているような。
この歌から溢れ出る都会的な騒音には思わず感心してしまいました。

だからこそ、「おにぎり美味しかった」のフレーズがやけに浮いて耳に入ってしまうんですよね。
(何度か聴いてみると「浮きだたせている」という表現のほうが正しそうですけど)
「おにぎり」で「日本鬼子」を想起する性からなのかもしれませんが、
「彼女」にはサンドウィッチやトーストが似合うような気がします。

しかし、この力のあるパーカッションは心臓の鼓動とシンクロして、安定してますね。
一聴不安をあおらせる調子なんですが、
聴けば聴くほど、血流を支配されていくような気がしてならないんですよ。
そのままこの作品に身を委ねてしまってもいいとさえ思ってしまいます。
問えば問うだけ答えが返ってくる。
この魔力はどこからくるんでしょうか……?

五聯一行目、「雨は屋根をぬらし」→「雨は屋根をぬらして」ですよね?


作詞/作曲:ギーチ(ハトポッポ師匠P)「泡沫の月」

この曲だけ、動画のものを聞いてしまったので、今回が初ではないのですが、
母親が子守唄をうたってくれているような、そんな感覚で聴いています。
視界はぼやけていて、でも鮮やかで、でもおぼろげで、曖昧なんですよ。
赤子に逆戻りしたような錯覚です。

単に曲調がゆったりしてるからこんなことを言ってるわけじゃなくて、
まるで自分のことを守ってくれるような、
そんなことを彼女は耳元で囁いてくれているような、そんな気がするんです。

一聴目、軽く聴き流したときは、「あーはいはい、男女の切ない恋歌ね」と解したわけですが、
今聴いてみると、これは母と子の物語なんだなと思っております。
ラストフレーズで、母とその腕に抱かれて語りに耳をすます子が、
まるでパステル画のように浮かぶんですよね。

最初と最後の「コツ、コツ、コツ、コツ……」は、
時間を遡り、また元に戻る際に奏でられる音なんだと思います。
これもある意味「玉響の奇跡」と言えるでしょう。夢のようなひと時です。

ただ31p歌詞の七聯三行目「暖かな漏れ日に抱かれて」って「暖かな漏れ日に抱かれて」の間違いかしら……。



作曲:市木テク次郎 作詞:無楽「月之宵蛮鬼共之宴」

これが、トランス……と呼ばれるもの、なのか!? 
そう、深く考えるのではない。
踊れ、踊れ! 踊るんだ!
何も考えずにさ!
首を上下に、首を上下に、上下に上下に上下に上下に!!

そして自分は江戸中期の見知らぬ村のお祭りの中にいたりする。
お神輿担いで、横笛かき鳴らして、歌って叫ぶ群衆の中に!
旅の終わりがここだってことも、それはそれでいいんじゃないかな、なんて思ったりする。

そして、最後の最後、はっと現実に戻されるわけですが、
その言葉がまた印象深い。まさかこの言葉ですとんと落ちるとは思わなんだですね。



と、まあ、こんな感じの感想となりました。
果たしてこれを感想と称していいのかは怪しいところですがw

薄い本の方は評論チックに、
CDの方は感性に委ねて感想を書きました。いや書いたつもりです。

薄い本の方も、五感を余すことなく使用して感想を書きたいものですね。
というか、ガンガンJOKERの方でもですな。
感性から出てきた違和感の指摘ほど安定的なものはないと思うんですよ。
……え、矛盾してます?

というわけで、各々じっくり読んだり聴いたりしましたが、
やはり一番印象に残ったのは「風吹く夜と雨の朝」ですね。
ここで音楽と自分とで語り合えたような気がします。

正直、ここまで深く音楽に酔いしれたことはありませんでした。
音楽を聴いて涙を流すことはありましたが、
そいつは音楽から自分への一方通行であるのに対し、
語らうのは互いを行き来ですからね。そういう不思議なこともあるんですね。


というわけで、自由奔放に、やんちゃに感想を書き散らしてしまいましたが、
ぜひぜひ「UTAU_ONICO Vol.02」「劇団鬼子」「日本鬼子」をよろしくお願いします。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

じょがぁへのお便りは
  こちらからどうぞ。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。