ほえぶる!

ファンタジーやら現代もののエンタメ小説やら紀行文やら書いてます。自転車にも乗る。「文藝サークル~綴~」の中の人、「おにこくらぶ」の中の人、「ドジョウ街道宿場町」の中の人です。

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現在カクヨムや小説家になろうで連載中の『イリエの情景~被災地さんぽめぐり~』
旅レビュー第二回です。

本篇を読んでからのほうが楽しめると思います。
読まなくても旅先の雰囲気は味わえると思いますので、お好みで。


カクヨム版:https://kakuyomu.jp/works/1177354054881746364
小説家になろう版:http://ncode.syosetu.com/n5301dn/


『イリエ』旅レビュー 一覧
http://bluska.blog110.fc2.com/blog-entry-637.html




今回は「宮城県石巻市 マンガロード」です。
マンガロードには2013年9月4日と2016年8月2日の2回訪れているみたいです。

『イリエ』でいうところの
「とんでもなく大きな缶詰。依利江の熱弁。三ツ葉の歩幅。」
「外回りのサラリーマン。塩のまち。商業地帯に関する推察。」
「孔明の罠。関連する直線道路と津波。廃スナックの文字の跡。」

の計3話分が主なシーンですね。


1、とんでもなく大きな缶詰。依利江の熱弁。三ツ葉の歩幅。

依利江は「石巻が石ノ森章太郎のまちだというイメージ」を抱いてこのマンガロードを歩きます。
駅には009や仮面ライダーなど、有名どころのキャラクターたちが大勢いましたが、
このマンガロードにはマイナーなキャラクターもたくさん登場します。

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星の子チョビン。1974年に放送されたアニメです。
他にもキカイダー(1972年)やさるとびエッちゃん(漫画1963年/アニメ1971年)などなど。

仮面ライダーが1971年からスタート、ゴレンジャーが1975年からなので、
70年代はまさしく石ノ森章太郎の時代といえるかもしれないですね。
(50歳前後の方は、なにかしらの作品に触れているのではないでしょうか?)


作中、依利江が009の某シーンについて熱弁していましたが、
分からない方にとっては三ツ葉のような対応を取ってしまうかもしれません。

それもまた二人旅の醍醐味だと思っていただけたら幸いです。



2、外回りのサラリーマン。塩のまち。商業地帯に関する推察。

マンガロードを歩いていると、

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ここが津波浸水区域であることを伝える表示板を見かけます。
(この写真は2013年撮影のもので、2016年8月に訪れた際は撤去されておりました)

津波は石巻駅前で膝下ほど、マンガロードでは膝上~腰あたりまで波が来たようです。
詳細は石巻市サイトをご覧になるといいかなと。
http://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10151000/7218/7218.html

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作中、三ツ葉は、

「生き残る手段として観光客を狙う必要があった。そのためのマンガロードなのかもしれない。どこにでもある駅前商店街から、マンガロードとして生まれ変わる途中で震災がやってきたんだと思う。そうして今があるんじゃないかな」
と語っておりました。

イオンモール石巻のグランドオープンは2007年。
現石巻市役所のある旧さくら野百貨店の撤退は2008年4月。
エスタ(市役所1F部分)オープンが2008年6月。
市役所移転が2010年です。

http://tohoku.itot.jp/ishinomaki/18
上記東北の観光サイトをみると、当初マンガロードのキャラクター像が建つようになったのは
2001年前後、萬画館開館に合わせて8体でした。
※下記のサイトを信用すると駅に像が設置されたのが2003年末らしい。
http://ekisya.net/A-GENEKI/127-ISINOMAKI/127-ISHINOMAKI.html


その後、2010年に11体が追加されています。
市役所の移転と重なりますね。


単なる駅前商店街からマンガロードとして本格始動しようとした矢先、震災が起こったのではないか。
そんなふうに推測しております。



3、孔明の罠。関連する直線道路と津波。廃スナックの文字の跡。

マンガロード終盤、寿町通りや橋通りは駅前よりも海に近く、
被害も比較的あったようです。

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寿町通り付近から、橋通りを撮った写真。
旧北上川に架かる西内海橋・東内海橋まで250mほどの直線が続いています。


2013年の段階で下記のような廃墟化してしまった建物が数多く残されておりました。

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写真左の荒地は、現在「橋通りコモン」という仮設商業スペースがあります。

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ちょうどチョビンが目印ですね。
いわゆる「復興市場」のような形態で、プレハブやキャンピングカーのテンポがひしめいております。
散策した感じ、ここがマンガロードで一番賑やかな印象でした。

石ノ森萬画館からも近いですし、ちょこっと散歩がてら、遊びにいってみるといいかもしれないですね!

橋通りCOMMONhttp://www.ishinomakimatinaka.com/common/



まあそんなわけで、依利江は生き残りをかけた駅前商店街の現状を目の当たりにしました。
これから依利江たちはどこへ行くのでしょうか?


「石巻はまたたく間に姿を変えていく。変わらなくちゃいけない。その使命感をぴりぴり感じた」


物語は続く。



『イリエの情景~被災地さんぽめぐり~』
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『イリエ』旅レビュー 一覧
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現在カクヨムや小説家になろうで連載中の『イリエの情景~被災地さんぽめぐり~』ですが、
ブログでは自分が行った際の旅レビューを簡単に行いたいと思います。

本篇を読んでからのほうが楽しめると思います。
読まなくても旅先の雰囲気は味わえると思いますので、お好みで。


カクヨム版:https://kakuyomu.jp/works/1177354054881746364
小説家になろう版:http://ncode.syosetu.com/n5301dn/



今回は「宮城県石巻市 石巻駅周辺」というわけでして、
石巻駅周辺には2013年9月4日と2016年8月1日(川開き祭)と同年8月2日に訪れているみたいです。

『イリエ』でいうところの
「しゃべり通しのおばあちゃん。重いため息。淡い桃色の建造物。」
から
「一緒なのだけど。親しみの方法。欲望や習慣と異なる衝動。」
の合計6話部分をそれなりに時系列な感じで触れていきます。


1、しゃべり通しのおばあちゃん。重いため息。淡い桃色の建造物。
2、役所リサーチ済。帝王の戦士たち。ナシのふるい落とし。

依利江たちは石巻市の玄関口、石巻駅に降りたちます。
そのホームで目撃するのが、

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この石巻市役所(1階がエスタ)です。
依利江の見つけた「巨大な図体の脇腹に、〈石巻市役所〉と書かれた青地の看板」もちゃんとあります。

この写真は駅の外から撮ったものですが、
ホームからだと立体駐車場のなかがよく見えるので、
観察してみると車がのぼってくのを目撃できるかもしれないですね。

市役所(エスタ)入口には、「威風堂々たる仮面ライダーV3像」もおります。


石巻駅改札の前には、

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依利江が興奮したサイボーグ戦士たちと仮面ライダー1号の姿もあります。
『サイボーグ009』をご存知でない方も、上の写真を見れば、
「主人公009こと島村ジョー、紅一点003のフランソワーズ・アルヌールに、天才赤ちゃん001イワン・ウイスキー」
それぞれどんなキャラクターなのか、一目瞭然でしょう!


3、三陸海岸の玄関口。「 」。すごくいいね。
4、空白の中には。問いかけ超上級テクニック。向けられたレンズ。
5、撮影に関する依利江の考察。究極の淹れ方。思いもつかぬ構図。
6、一緒なのだけど。親しみの方法。欲望や習慣と異なる衝動。


石巻駅周辺4回目から、依利江たちは市役所(エスタ)に潜入します。

本来市役所は桃色の奇妙な外観だけ触れて、中には入らない予定だったんですが、
三ツ葉の性格上エスタに入らざるを得なくなってしまったので、
急遽取材&加筆をしたのでありました(知らなくていい情報)

三ツ葉の探究心に作者まで振り回されたわけですが、
そのおかげで大切な出会いと構想を得ることができました。
ありがとう。

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ピンボケで申し訳ないですが、依利江が見つけた「風月堂」がテナントとしております。
その裏にフードコート(詳細は不明。ラーメンや軽食等を食べるスペースがあった)、
それらを囲むように生鮮や惣菜が売られているという、なかなかカオスなテナント構成が魅力。

食品の他、雑貨も売られてたりして、かつて小売業をしていた身としては歩くだけで面白かったです。


三ツ葉に連れられるようにして入った〈いしのまきカフェ「」〉。

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内装がオシャレで、よかったですね。



個人的にキャビネットの

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アクセサリーがとてもよかったです。
たんなる置物ではなくて、実はこれ、地元やその周辺の手芸品でして、
気に入ったものがあれば購入も可能だったりします。

そういう点も「このカフェを通して地元の人たちとも交流」するという理念が伝わってきますよ。ええ。



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メニュー。ドーナツ推しらしい。ランチタイムにパスタも食べられる。

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お茶各種メニュー。

ちなみに桃生茶(ものうちゃ)は作中でも語られている通り「北限のお茶」と呼ばれていて、
あの伊達政宗が産業復興のために積極的に茶を栽培するようになったらしいですね。
まあ自分も石巻総合情報サイトの「ぼにぴん」さんの受け売りなんですけどね!(ステマ)
http://bonipin.com/delivery/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9C%80%E5%8C%97%E7%AB%AF%E3%81%AE%E5%B9%BB%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%8C%B6/


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川開き祭り(2016 7/31、8/1)限定メニュー。
シャカシャカパスタ塩コショウ味と氷出し冷茶を頼んだ。


お世話になりましたあ、かぎかっこのサイトもあります。

いしのまきカフェ「」http://doorwaytosmiles.jp/

いやあ、エンジ色のエプロンが素敵なのだ。


そういえばツイッターをしてると、最近こんなツイートがタイムラインにに流れてきます。



若い人を町に永住させよう、呼び込もうという某町の町おこしの会議に行ったんだけど年金暮らしおじさんたちが「日当を求める奴はダメ、熱意のある若者ボランティアを募ろう」とか盛り上がってて(だから若者1人も来てないの分からないの?)ってすごい闇を発見してしまった。



続き。その町おこしでシャッター通りをどうにかしたいというのに対して「今あるお店の儲けが減るのは困るから儲けて欲しくないけど賑やかしに若い人にカフェとかお店をやって欲しい」って意見がおじさんたちの中で一致してて(は?そんなのやるバカどこにもいねーよ自分でやれば)とか思った次第。

このカフェで行われていることは、
町おこしをすすめる際の、いわばヒントに成り得る試みがなされているように思いました。

「このカフェを通して地元の人たちとも交流してもらいたかった、というのもありますね(中略) 生産者と直接お話して、仕入れたんです。石巻では、高校を卒業すると大半が市外へ出ていってしまいますから、こうして地元の方と触れ合うことで、石巻をより親しく感じてほしいなと」

外部から人を呼び寄せるだけではなく、
内部にいるこれから石巻を担っていく人を養っていくという考えです。

この試みは震災をキッカケにしているのは言うまでもないです。
不謹慎を恐れずいうのであれば、震災を武器に地域振興を推し進めているとも言えるでしょう。
こういう姿勢を見ると、震災でいつまでもクヨクヨしていたのは自分だってよく分かります。

利用できるものはなんだって利用する。そしてみんながプラスになる。
その姿勢は見倣いたいものです。


まあそんなわけで、依利江はエスタのなかで「地域振興」というものに触れました。
これから依利江たちはどこへ行くのでしょうか?


「次どこ行くとか決めてある?」
「予定は未定だし、今んとこ気になるのはマンガロードだね。その途中でも終着点でも、気になったところ寄って昼食って感じかな」
「そうだね」


物語は続く。



『イリエの情景~被災地さんぽめぐり~』
カクヨム版:https://kakuyomu.jp/works/1177354054881746364
小説家になろう版:http://ncode.syosetu.com/n5301dn/


スペシャルサンクス
いしのまきカフェ「」http://doorwaytosmiles.jp/
(8/1 閉店間際に来て申し訳ありませんでした。ジンベイ姿の店員さんがとても素敵でした。氷出し冷茶おいしかったです)

じょがぁへのお便りは
  こちらからどうぞ。

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