ほえぶる!

ファンタジーやら現代もののエンタメ小説やら紀行文やら書いてます。自転車にも乗る。「文藝サークル~綴~」の中の人、「おにこくらぶ」の中の人、「ドジョウ街道宿場町」の中の人です。

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どうも、お久しぶりです、じょがぁです。

ええ、休日中にJ1グランプリの感想を書こうと思ったんですが、
思いがけず執筆のほうに集中してしまいまして、すっかり忘れていたという。

許しておくれ期待していた方がいらっしゃったら……。

というわけで第3回になります本グランプリ。

なぜか1回2回と和風テイストなお話が連載権を勝ち取っているわけですが、
さてさて今回はどんな作品が待っているのでしょうか?

J1グランプリとは何ぞや?
と言う方はこちら辺をクリックすればいいと思うよ。



出場作品は以下の七作。

遠藤ミドリ「繰繰れ!コックリさん」
紙一重「きのこいっぽん!」
下田将也「グリーンベルの店」
鷹邑元弥「白雪皇子」
花岡るな「だめざーど!」
龍水貴史「ORGAN」
亘辺眞弥「少年狗道化」



それでは行きましょうかね。
例によってネタバレ全開。

あと上から目線っぽくなってますが、素人男性からの愛の鞭としてお受け止め下さい。
J1に出られてるだけでめちゃくちゃ羨ましいんですからね!




遠藤ミドリ「繰繰れ!コックリさん」

こひなさんも言っておりましたが、ええ、いい出オチです。
でも他に何か大きいことが起きるわけでもなく終わってしまった感があって残念だったというか。
いやあるといえばあるんですけども、いまいちパッとしない気がするんですよね。
作画も安定してて、色々ネタを詰めているのは分かるんですが、ストーリーにもう少し山と谷があってもいいようにも思えました。


紙一重「きのこいっぽん!」

柔道少女きました柔道少女。表情がとってもイキイキしてていいですね。
ベタベタな展開にベタベタな展開を上塗りしたようだけど、むしろそいつが美味しいというか。
ああなんかいわゆるDQNな輩は苦手だけども、こういうイケメンはいいなあ。
うん、展開読めちゃうのが残念だけども、あったらいいなあって思える話、嫌いじゃないね。


下田将也「グリーンベルの店」

19世紀の西洋ダークファンタジー。髪切ったモブ子さんマジ可愛い。
なるほどこの発想はなかったわ……。いやハサミで顔を美容しちゃうって話です。
ただ一つ、どうして特に理由もなくブラウンさんはベルの後をほいほい付いていっちゃうんでしょう? 決勝用への伏線なのかな?
とにかく全体としては「ああ、うまいなあ」って思える話なんだけどそこだけ気になりましたね。


鷹邑元弥「白雪皇子」

なるほど覚えやすいネーミングだ。こいつは作者の計算なんですね。
あーもう白雪姫は愛玩しちゃっていいよwそれなのに頑張るお妃様可愛い。
さすが武家娘、一貫の心を持ってらっしゃる。狩犬のキャラは好きですね。
後半姫の行動と言うか状態変化に読者は付いてこられるのか……作者の勝負心を感じました。


花岡るな「だめざーど!」

出たなロリコンめ! イエスロリータ・ノータッチ! イケメンろりこんは現在の流行です。
いやあ、これほど変態なのは随分と見なかった。際どい際どいよ金時。
とか思ったら、こいつはアウトだアウト!w ダメだよパンツを下ろしちゃあ。
この調子で続いたら「悪魔と俺」と同じ目に遭いそうで怖い。いやあれより全然マシですが。


龍水貴史「ORGAN」

な、なんつー迫力感……! 圧倒的画力……!
この作品は18ページを読み終えてから始まる、そんな臭いがぷんぷんする。
なんというか、決勝戦まで残ってやるぜという志がありありと感じられました。
悪く言えばごまかしにも見えますけど、個人的には続きを見てみたいものですね。


亘辺眞弥「少年狗道化」

「I am 萌え」と称する人間を初めて見た。これは新境地じゃないかな?
その他色々、各人物を深くまで潜って描かれているような気もする。
こちらも決勝まで残る気満々といった様子でストーリーが進んでいますね。
個人的には腹話術師ニコの人形が好き。お説教されてえ。



……と、こんな感じですが。

正直こんな自分があたかも選考委員のように考えてしまいましたが、ええトーンの原理も知らない自分です。
本当に、参考にしない程度に参考にして下さい。

さてさて予選のウェブ投票は以上のうちから面白い作品を3作品選ぶ形式だそうで。


個人的には、

「きのこいっぽん!」
「グリーンベルの店」
「ORGAN」
「少年狗道化」


のおかわりが欲しいんですが、ま、迷うぜ……!


と、まあ、こんな感じで、まだ迷っている方は、
是非J1グランプリ会場まで足を運んで下さいな。


投票は3/4(金)までですよ!


期待の新人さんが誕生してくれることを祈りつつ。
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   Tsuisou-1  追想



 夢なんてもの、結局辛い現実から逃れるための防衛規制なのだ。
 現実にゲームやマンガのような出来事なんて起こらない。空想と現実は相反するものであり、現実で起こらないのだからこそ人は空想し、夜には瞼の裏で理想を願うのだ。
 だからこれは夢などではない。
 あいつに貸した鉛筆を失くされたのも、遊ぶ約束を当日の朝にキャンセルされたのも、同じ部活に入ろうと誘ったのに断られたのもそうだし、それから……小学四年生の初夏、私だけ仲間外れにされたあのことだって全部、私の身に起きた真実なのだ。
 トラウマを植えつけられたあの日から、もうすぐ七年の歳月が経つ。七年。生まれたばかりの赤ちゃんが小学二年生になり、小学二年生の子が中学三年生になる。それほどの、長い長い時間。
 でも、あの時の悲しみ、苦しみ、孤独感、疎外感、不安、恐怖は全て消化出来ているわけではない。むしろ、心の穴は日に日に大きくなっている。徐々に蝕まれていく数多の感情を、上辺だけ、表層だけ薄い膜で覆っている。それは肌の色をしたラップのフィルムのようで、楊枝か画鋲でその膜に触れればたちまち黒く深い穴があらわになるだろう。それはみぞおち辺りだけなのか、もしかするともう全身にまで広がるワームホールに化けてしまっているかもしれない。確認する術はない。ないことにする。
 想像するのでさえ、怖いのだから。
 ふと、目前の誰かに心の膜を突き破られるのではないかという被害妄想に襲われるときがある。それは友達と他愛ない雑談に花を咲かしているときや、授業中先生に指されたとき、それから昼食をとっているとき、会話と会話の間や、一人のときでさえも、背中から強引に閉じる傷をこじ開けられてしまいそうな感覚に陥ってしまうことがある。とにかくあらゆる場面で私を悩ませるのだ。誰かが近くにいるときは平常心を装い、何気なく振る舞う。誰もいないときはベッドの上なりトイレの中なりで耳を塞ぎ、うずくまって、涙を流す。
 だから私はみんなが思うほど強くなんかない。
 とても弱くて、卑怯な人間なのだ。
 私はお転婆娘だった。おままごとなんて指折り程度しかやったことがない。反対に鬼ごっこやかくれんぼは何百回やってきたのだろうか。よくもまあ飽きずに遊んだものだ。公園で空き地で雑木林で坂道でお茶畑で、遊んで遊んで、日が暮れるまで遊んで、急流の川でサワガニを採って、畑の外れにある森でカブトムシを捕まえて……。
 遊び相手には、いつもあいつがいた。家が近く、親が仲良しだったからだろうか、物心抱いたときから友達なのだと認識していた。
 あいつは控えめで、内気な性格の男の子だった。私は元気で活発な明るい女の子だった。二人は真逆の人間だった。背もあいつのほうが小さくて、私はいつも見下ろしていて、あいつのつむじが右回りだったのを覚えている。泣き虫だったから私はいつも慰めてやっていた。男の子なんだからしっかりしなさい、と。するとすぐに頷いて、もう泣かないと言って赤く腫らした瞼を擦る。次の日にまた同じように泣くから、私も同じように慰めた。一人っ子の私にとっては弟のような存在だった。扱いやすい、そうとも言える。
 私は近所の子どもたちのリーダーだった。ガキ大将、という言葉は乱暴で嫌いだ。それに単に遊びの計画を立てたり解散の合図をしたりするまとめ役であっただけで、一度も男の子と力任せの大喧嘩はしなかったし、一方的に暴力することもなかった。
 その頃になるとあいつ以外にも友達は沢山出来ていた。でも男子ばかりで、女子の友達はいなかった。何度か女子を仲間に迎えてジャングルジムや鉄棒で遊んだことはあったが、やがてその子たちは私から離れ、顔を見せなくなってしまうのだ。おままごとや縄跳びの誘いを断っていた私にも原因はあるのかもしれない。でも私は男子と遊ぶほうが好きだったし、女子の友達がいなくても気にならなかった。またみんなも気にしなかった。女の子である私がリーダーであることも含めて。
 小学四年になって、私なんかよりもずっと背が高くて体格も大きい男の子と同級になると、私は自ずとリーダーの座を降りていた。強い者が頂点に立つ。あらゆる歴史がそうであるように、子どもの階層もまた強い子がクラスをまとめるのだ。無論そんなことに嫉妬や恨みや不満なんて感じる訳もなく、いつも通り男の子たちと一緒にドッジボールやサッカーをして遊んだ。あいつの顔面にボールをぶつけ、泣かしてしまったこともしばしばあった。
 他の女の子たちは、何故かあまり外で遊びたがらなかった。他の家はみんなお茶畑の娘だからなのか、私が引っ越してきた外部の人間だからなのか、この地域特有の文化なのか……。私には女友達が少ないから分からない。いや中には活発な子もいた。初めて出来た女子の友達は、私と同じようにはきはきしていて、男子と対等に口喧嘩が出来る子だった。その子の名前は仮にA子としておこう。本名はもう忘れたつもりなのだ。
 私とA子はすぐさま意気投合した。物静かな女の子が多い中でお互い似ていると感じたのだろう。ただA子と私とで明確に違うことは、女子の友達の量だ。A子はどんなときも女子に囲まれていた。A子はそのグループの中心的な人物だった。そして、私はその十何人分の一の存在なのだ。
 楽しかった。A子以外の女の子とも友達になれた。もちろん走り回ってばかりいたから昼休みや放課後は大抵男子たちに混じって校庭を駆けていたが、雨の日の休み時間や、朝学活の前、給食のときはほとんどその子たちと一緒に過ごしていた。昨日見たテレビの話や、ジャニーズ、飼ってるハムスターの自慢……。そういった他愛のない物静かなコミュニケーションは不思議と退屈ではなかった。
 ある朝――このときようやく長い眠りから目覚めたのだ。空を飛ぶ夢から覚醒する瞬間というのは、どこかもの寂しいように――普段通りクラスの女子に挨拶をすると、素通りされてしまった。聞こえなかったのかと肩を叩いておはようと軽く手を上げる。相手は苦笑いを浮かべて会釈し、そのまま逃げるように教室を出ていく。他の人にも挨拶をして周る。反応に違和感を感じ、何となく視界が揺れている気がした。今まで味わったことのない何かが、経験したくない何かが目前に迫っているような気分がした。少しずつ頭の中が白で染まっていく。仏具の鈴がぐわんぐわんと頭の奥の周りで音を鳴らす。でも私は平常を装って自分の席に座った。
 おとこおんな、と机に書かれていた。
 落書きの主がどこでそんな言葉を覚えたのかは分からない。初めて見た言葉で理解出来ていなかった覚えがある。ただ、私にも二つ、理解の域に達したことがあった。
 一つは私が仲間外れにされていること。
 二つ目は、落書きのマーカーが女子のグループの中心人物――A子の筆跡であったこと。
 私は怖くなった。どうしようもなく怖くなって、どうしてこんなことをするのかまるで分からなくって、黒板の角に書かれた日付を漂うように見つめていた。疎外活動は次第にエスカレートしていき、ますます混乱する。席から立てなくなった。ここから離れたら次は何が無くなるのか、心配で心配で、不安で不安で、もう叫んで全てを終わらせたくなったとき、あいつが現れた。
「奏って最近元気ないよな」
 ドッジボールの赤いボールを持ったあいつが立っていた。その口振りは、まるで私の境遇を全く理解していないようだった。
「寝不足なのよ」
 いちいち心配させる必要もなかったので適当に流した。九時までには寝ろよと言ってくれたものの、私はその頃八時に寝ていた。
 あいつが他の男子と一緒に教室を出ていってしまう。激しい後悔に苛まれる。あそこで助けを求めれば救われたのではなかろうか? あいつなら私を助けてくれたのではないだろうか。全ては儚い望みで、失われた希望なのだろうが、それでもすがっておけばよかったのだと、数秒前の自分を責め立てた。
 また誰かが声を掛けてきた。顔を上げると、A子のグループの女の子だった。あのグループの中で一番仲が良くて、一番大人しい子だった。その子と何を話したのかは覚えていない。些細な日常会話だったかもしれない。何もなかったのかもしれない。とにかく二人は教室を出て洗面所かトイレにでも行ったんだと思う。廊下に出たことは覚えている。でもどこへ行ったのか、そんなことはどうでもよくて、ただ小さな固まった言葉だけが、空虚の心に強く刻み込まれている。
「ごめんね、ごめんね」
 その子の、心の底からの謝罪に救われるような気がした。そしてその子と親友になることを決意し、今までの辛かった日々を語ろうとした刹那、教室の惨状を目の当たりにした。
 チョークの粉だらけの机。ひっくり返った椅子。ぶちまけられた教科書、破かれたノート、折れた文房具……。
 ああそうなのか今さっき聞いたごめんねというのは過去に対する謝罪じゃなくて未来に対する謝罪なのかならこの苦しみは未来永劫続いていくのか親友だと勘違いしていたその子にとって永遠の苦しみは四文字の呪文を二度繰り返す程度のものなのか何が起こったのだろう結局強い者が頂点に立つのか強い者の命令は絶対なのか私は何をしているのだろう最低だ最低だ明日は体育があるらしい最低だ誰も彼も従わなければ生存ですら許されないのかならば私に生きる意味は存在するのか――。
 私は無言で椅子を直す。
 床に散らばったボロボロの教科書たちを集める。
 孤独に耐えながらチョークの粉を払い落す。
 昼休み、男子たちは校庭へ行っている。
 昼休み、遠くからの笑い声。
 昼休み、教室は女子の魔窟と化している。
 胸にぷつりと穴が開く。
 心の傷は、一生塞がることはない。
 でも私は泣かなかった。涙を見せたら完全に見下される。見下された瞬間終わりだ。弱気になって泣いて許しを乞う人を敬う人はいない。
 だが、このときの私は、どういうわけか、そんな弱虫の代名詞であるあいつがヒビの入った心中に映しだされていた。奏って最近元気ないよな。その面倒くさそうな口調が耳の中で反響する。全身を墨で穢されたような気持ち悪さを洗い流すにはあいつが丁度いいと、いやもはやあいつでしか私の汚れを拭うことは出来ないのだと、明らかに見当違いな結論を下してしまった。


   ****


「オーウ、スルガ。ヘイ、ミスタースルーガ?」
 隣のバカは毎度の如く居眠りをしている。
「ウェイカップリーズ! 起きなさいスルガ! オーケイ?」
 授業は英語ではなく古典。先生は山田まいける。ちなみに大瀬崎の状況はとてもオーケーとは言えない。
「ウェル、仕方ないデース。スルガ・オブ・ザ・スタンバイ・モードの――ここまでオーケイ? 隣、即ちニアーのミスタートベル。サブとして、代理として、テキストブック――ここまでオーケイ? ページフォーティファイブの源氏物語、丸まで読んでリーディンプリーズ」
 わざわざ流暢な英語を交えなければ話せないのか? いや、そこは疑問に持っちゃいけないのだろう。例え普通の要件が長ったらしいものになってしまったとしても。
 ぼそぼそと読み進めるがいつかのような古典限定の笑い声は聞こえない。
 慣れとは恐ろしいものだ。


先生お背中が痛いですわ。
どうも、じょがぁです。

さて先日藤沢の湘南台付近を取材(というほどのものでもないかもですが)してきました。


無題

この赤○らへんの場所を自転車でウロウロしていた感じです。

拡大図もあった方がいいかもですが、
大まかな地理のみでよさそうなので割愛。



さて藤沢と言えば神奈川でも栄えている都市なイメージがあります。

江ノ島、江ノ島水族館は全国的にも有名なんじゃないかなあ、と。
リッチな邸宅やマンションも建ち並んでたりしますしね。

……なんて言うのは海側のお話。

湘南台は緩やかな丘がいくつもある地形で、
自転車で走るには大変かもしれません。


CIMG1459.jpg

自分の行った湘南台西部は農地が広がっていました。




CIMG1457.jpg

部分的に開発も行われているようで、新しい公園もあったりする。
遊びたかったけど我慢した。


それから近くには某KO大学とそのチルドレンたちが集う地域があります。

どうせだから侵入しようかと思ったけど、
ネズミーハートの自分にゃ警備員の立つ門はそそり立つ壁だった。仕方ないね。


CIMG1461.jpg

仕方がないので近くにあったバスターミナルを撮った。
地元では有名なツインバス。さすがKO大、ロマンを分かってらっしゃる!
地元の方曰く「外国から持ってきたもん」らしい。ロマンな外国さん。


CIMG1462-2.jpg

普通のバスと比較。
信じられるか? どっちも同じ神奈中バスなんだぜ……?
というか内輪差がとても心配。


CIMG1464.jpg

KO大近くの道。
ツインバスのために極力直線を意識してるのかも。
車がほとんど通らないからKO専用道路なのかもしれない。(違います)


CIMG1465.jpg

丘の天辺、畑作地にそびえる不似合いなアンテナ。
スカイツリー疑惑。(いやそれはない)

CIMG1466.jpg

向きを変えて撮影。
遠くにうっすら見える山は大山。



CIMG1467.jpg

CIMG1468.jpg

CIMG1469.jpg

CIMG1470.jpg

丘には畑、平地には田があるみたい。
(※ここは神奈川県です)


CIMG1475.jpg

田園地帯のすぐ近くにあった墓園敷地内にあった鉄塔。
田んぼの中にあるとすごくでかく感じるし、
墓園の内にあると新手の慰霊碑にも感じる。

まあ、こんな間近から見上げられる鉄塔も珍しいですね。



……と、横浜に隣接する都市藤沢ですが、実は田舎町でもあったようです。
個人的には、ビルを縫うように走るよりこういうところを走る方が好きですね。

景色に飽きませんがな。
訂正。
檜山大輔先生の作品タイトルに誤りがありました。

×ひまわり
  ↓
◎ひまわり 2nd episode



双子疑惑。

どうも、じょがぁです。
自分にとっては十日ぶりくらいのガンガンJOKERです。

しかし表紙可愛いなあ。野ばらさんと俺得。
凛々蝶さんが二人……で、いいんだよな?


来月3/22(火)発売の新刊↓

「花咲くいろは 1」
「ヤンデレ彼女 5」
「アラクニド 3」


花咲くいろはは4月~放映開始だそうで。期待期待。


今月発売の新刊↓

「妖孤×僕SS 4」
「ひまわり 4」
「瀬戸の花嫁 15」
「瀬戸の花嫁 16(完)」


ひまわり買い忘れてた……。
というか、探してもひまわりだけ売ってないとかいじめなの……?


では本編へ。


檜山大輔「ひまわり 2nd episode」

その一。出血。出オチ的な意味で。
大吾登場。個人的アクアの株急上昇。だってアクア編だし。
そんなことよりツンデレモルトと生足を頼む。

その二。大学時代の明は内側がイケメン。大吾の変態はずっと変わらないのな。
アクアの株急上昇中。だってアクアだし、78p79pは何か狙った構図だし。
そんなことよりイカ墨ジュースと不思議な薬を頼む。


藤原ここあ「妖狐× 僕SS」

ちのが可愛すぎて生きていける。いいバカッぷりだ悦いぞ。
最近ずっと息の詰まる話だったから和む。けど何か和んじゃダメな気がするぜ……。
ヤングガンガンでも特別編が載るようで。要ちぇっくですぞ。


吉辺あくろ「絶対☆霊域」

最近男の娘が流行ってるとかいうけど、聖一の女装は無い。安心した。
やることないひなちゃん可愛い。眼鏡の無い前田さんもまあいいと思う。
もう少し新人バイトさんのオドオドした仕事風景とか見たかった自分はマニアックなんですね、分かってますがな。


千田衛人「花咲くいろは」

出死ね。当然民子的な意味で。
所々に現れる百合百合なコマ。ただ次郎丸、妄想もほどほどにしなさい。うちはするけど。
サンナクチの元ネタが実に民子らしい。だがいろはの解釈はちょっと無理があるwだがそこがいい。


横山知生「私のおウチはHON屋さん」無題2

小学5年生に下級生と勘違いされたさほり先生26歳。合法ロリですね。
ガンガンJOKER2月号のアレをネタに使うとはさすがですなwしかも応募者全員サービスにしてるとはあざとい。
風刺ですなあ……。いちいち笑っちゃうけどw


夏海ケイ「うみねこのく頃に Episode3:Banquet of the golden witch」

HON屋のあとにうみねことはさすがです編集部。
ベアトの散りざまがサムライじゃねえか。惚れてまうやろ!
それから戦人がアツい! ベアトの存在証明のために新魔女をぶっ潰すと、おおぅ……!


村田真哉 いふじシンセン「アラクニド」

響回は毎回本気でぶっ飛んでる(色んな意味で)から、いちいち笑ってしまうw
すごいな、物理的な意味で正義をカチ割ったな。
そして自分は興奮のあまりページをぶち破ってしまった。ごめんなさい。


鍵空とみやき「カミヨメ」

神憑き彗華可愛いよ彗華。
彗華を愛でる神々の宴漫画ですね。読者も神(の視点)だし、ふふふ。
くそう、お前ら結婚しちゃえ! ケッコングラッチュレイションズ!


鈴羅木かりん「ひぐらしのく頃に解 祭囃し編」

さすが最強の部活の部長。小此木と張り合えるなんて。本気なんて出せなかったんだろうけど。
その部長の一言、よくよく考えてみるとすごく哀しい気分になる。これが大人ってやつなのね。
ついに最終回までのカウントダウン。再来月で終わりなのか……。


松本トモキ「プラナス・ガール」

槙、もう完全に絆のこと受け入れとるがな。スゲーな男の娘。
同時に少しずつ変態になっていってる気がする。あの頃の槙はどこへ行ったんだ……。
しかしまあ男の娘の扱いが上手い。JOKER界の男の娘先駆者なだけあるわな。


忍「ヤンデレ彼女」

オノマトペからして違和感な新人が来た的な中二病。
硝子って名前もそうだけど月柩って苗字からして中二病が先祖代々受け継がれているのかもしれない。
あと先生、教育者の「鏡」じゃなくて「鑑」です。


高坂りと「“文学少女”と飢え渇く幽霊」

一コマ一コマでちょこちょこっと表情が変わる遠子さん、いい……。
流人はきっとそのうちヤマタノオロチになる。股を掛けました。
それでいて目を輝かせてマゾを自白するとか、ヤンデレラ=ソムリエだろもうw


秋タカ「うみねこのく頃に散 Episode5:End of the golden witch」

子どもたちは無邪気なもんで何よりだ。水飴が食えなくなったけど。
うみねこ詳しくないから分からんけど、ベルンが駒として出場するのはOKなんか。
ややこしくなってきたが、他の読者は付いていけてるんだろうなあ。EP1から読み直せってことすか。


小島あきら「わ!」

最終回イヴ。わお、なんかすっかり一年たってしまったようで。
人間って1年で顔一つ分大きくなるんだな……。
というか、最終回がもうハッピーエンドの予感しかしない。「わ!」らしい最終回であることを祈る。


めいびい「黄昏乙女×アムネジア」

夕子さん色っぽいすなあ。経帷子姿が良く似合う。幽霊だからか。
あれ、なんかガンガンJOKER2010年4月号くらいぶりにあの喫茶店を見て何故か涙した自分。
今回の話で読者はきっと夕子さんと庚の差胸を自覚せずにはいられなかった……はず。


タカヒロ 田代哲也「アカメが斬る!」

アニキハンサム回。こりゃやべえ色んな意味で。タツミも頬を赤らめてるぜ!
帝具スクリームって帝具の中じゃああまりパッとしないような。すごい能力だけどさ。
つーか無双とか言ってるし、死亡フラグなんじゃないかとビクビク。


七海慎吾「戦國ストレイズ」

叛乱。前回の教訓が活かされた話だったなあ。
また後々この話が本流に影響したりしたらもう感動するかも。
一難去ってまた一難というか、難題多すぎだろ……。戦国怖い。


河内和泉「EIGHTH」

人間なんて誰もが変異体だ。同じコードの奴なんていない。これからは「オーダーメイド」の時代だ。
この言葉、ハッとさせられるね。
まあいい、セルシアさえいればいいんd……な、りおたん、だと……!?(ゴクリ)


山口ミコト「死神様に最期のお願いを」

東さんになら抱かれてもいい、うん。
ツンデレの微妙な差異を先生はよく知っている。ああ知っているとも。
ところで最後に言ってたあの苗字。誰だったっけなあ。最初の方の人だよね。


尚村透「失楽園」

失楽園解、だな。うん。
正直一度読むだけじゃあ理解できないし、一度で理解させようとは思ってないはず。
ただやっぱり理想的なお話だよなあ……。最終回、どうなるんだろう?


篠宮トシミ「コープス・パーティー」

え、うそ! マジで!? やっちゃった? やらかしちまった!
マジかよ! うわ、おめでとおおおお!! よっしゃああ!!!
……と、素直に喜べないところがコープス・パーティー。




さて本編は以上。

来月は「わ!」と「失楽園」が最終回。
と言うと、再来月5月号あたりに新連載の作品が参入してくるのかな?

いや、5月号はJ1グランプリの上位作品が掲載されるのか。
ちなみに現在ここで予選をやっております。
自分も投票します。


「わ!」に変わって「まなびや」が再連載されるかもだけど、先生の体調次第だろうなあ。


何!? 藤原ここあ先生の「Dear」と「わたしの狼さん」が新装されるだと!?
う、ぐぐ、か、買いたいぞ……!


執筆陣コメントから

納豆×キムチ×卵の組み合わせがいいと仰った吉辺先生。
自分はそれに野菜炒めと酢と醤油らへんをプラスしたほうがおいしいと思います(何)

そんな吉辺先生と鍵空先生のアイコンイラストが完全に一致している件について。
(というかこれを隣合わせにした編集部、絶対わざとだろw)



うーん、感想書くのに四時間から五時間。読む時間含む。
これって早い方なのか、遅い方なのか……。いや、さすがに遅いとは思えないけど。

まあ目標は発売当日誰よりも早く感想を書きあげることです。
目標は高く持ってもいいよね?
(※この感想は発売翌日に書かれたものです)


この作業用BGMはとてもオススメ。
計算が合っていれば再生時間は約4時間半。
ループでもなんなりでもすれば長時間の作業に最適ですね。


とりあえず、45:00あたりから流れる曲は個人的に気に入ってます。


うーん、サブミナルCD買っちゃおうかな。
α波やらβ波やらワケ分からん話はさておいても、こういう曲は大好きな自分。

ナガラ作業をしたい方は是非どうぞです。
一昨日暇だったので海行ってきた。あそこらへんの浜はどことなく沼津を彷彿させるのだすがや。

どうも、なんか受験前に思い描いた未来と違ってネト充です、じょがぁです。


えー、『もういない。』十話、更新しました。
……というか、今日金曜日だよね? いいんだよね? 木曜日じゃないよね?

ええ、はい、すっかり曜日感覚がおかしくなっております。
自分だけ毎日が日曜日ってのもちょっと頂けないものがあったりするのです。
普段通りが一番だね、うん。


というわけで、『もういない。』十話、更新しました。だいじなry

なんか色々話したいことはありますが、
話したもの全てがネタバレになりそうなので控えておきます。
でも感想は控えないで下さいね?

まあ、受験前からずっと練り練りしていた場面なので、
スムーズ且つ今の自分を出せたんじゃないかなあ、と。


こんな快調がずっと続けばいいんですがね……うん、僕、頑張る!


というわけでコメント返信ディスガイア。じょがぁは凍る。

⇒続きを読む

「お前、何突っ立っちゃってんの?」
 声がして、ようやく現実に戻る。
 正門の脇に伸びる桜の下。これで満開の花が咲いていれば告白の場としては最適だったろう。だが残念なことに花は既に散り去っており、側溝の片隅に茶色くなったかすが惨めに残っている状態であった。
 目の前に校則違反の赤のTシャツを着、こちらも規則に反する染髪を施した、一見不良の少年がいた。
「いつからそこにいたんだ?」
「来たばっかだけど?」
 金髪の大瀬崎駿河は謎の問い掛けに首を傾げる。
「……あそ」
 告白は聞いてないようで安心した。こいつは嘘をつくと声が上ずるのだが、今回は眉をひそめるだけであった。
「そんなことよりコンビニ行こうぜ! コンビニ!」
 何も知らない大瀬崎はいつものようにオレを誘った。
「お前、毎日行って飽きないのな」
「穂枝、もしかして気付いてないのか? 毎週夕方四時から十時、月水木金のバイトの子、可愛いんだぞ! もう少しお前も青春しようぜ!」
 悪い大瀬崎。その点ではお前より青春しているのかもしれない。
 無論、大瀬崎は大瀬崎で青春を謳歌しているだろう。女性とは程遠いが、こいつは毎月二回は自転車でどこか遠くへ走りに行くのだ。この前小田原へ行ったときは名物の蒲鉾をお土産にもらった。スーパーで売っているそれとは歯応えも味も違っていて感動を覚えた。今度また買いに行かせよう。
 ともかく今はコンビニの誘いをいかに断るかだ。
「なら、お前一人で行ってこい」
 あの告白のあと、伊東と一緒に帰る約束をしたのだ。帰るといっても学校から校門前のバス停までというほんの数十メートルの間だけなのだが。
 伊東は部活があるからその間は教室で時間を潰す。いつかのように一緒に部室にいてもいいとは思うのだが、心の準備ができていませんと言われて断られた。伊東の性格上、仕方のないことだろう。
「一人で行けたら苦労しねえよ! あの子に好印象持たせるためにはお前の力が必要なんだよ!」
 大瀬崎が悲鳴を上げる。オレを頼るくらいの度胸なら諦めろよ。
「弁当でも買って、『弁当と一緒に俺の心も温めて下さい』で一発だ」
「お、そのセリフカッコいいな! 持つべきは穂枝、間違いないぜ!」
「ああ、明日感想聞かせてくれ」
 なぜ鵜呑みにするのか、大瀬崎の背中を追いながら誰にも解けない謎を見つめた。
 ま、そんなどうでもいいことよりも、今はこれからのこと、主に伊東との今後を考えるほうが得策だろうけどな。


    四月二四日(木)


「付き合おう、伊東」
 それを言った途端、伊東ははっと両手で口を押さえ、目を見開いた。それから何かを問いたげな瞳を向け、辺りを見渡し、もう一度オレを見る。
「じょ、冗談、ですよね?」
「いや、本気だぞ」
 一間を置いて、刹那ソバカスだらけの頬が赤に変化する。そのまま耳まで侵食し、操り手のいなくなった人形のように膝が地べたにへたりつく。そして、しゃくりあげたかと思うとその大きな瞳からぼろぼろと雫がこぼれ落ちた。
「わ、悪い、そんな嫌だったか?」
 恐らく口癖なのだろう。心の籠らない空っぽの言葉を掛けてしまう。
「そんなわけ……そんなわけ、ないじゃないですか!」
 当然否定される。
「嬉しいんですよ。とっても、とっても嬉しいんです。夢みたいで、信じられなくて、こんな私なんかと、何の魅力もない私なんかと……い、いいんですか? あ、えと、いいんですよね? あれ、何言ってるんだろう、私」
 まるで言葉では全ての喜びを伝えきれないかのような、それほど大袈裟な感情を曝け出していた。
 しかし、オレは何故か、至って冷静だった。
 本来ならば自分も何を仕出かすか分からなくなるほど混乱して、何を言えばいいのか、どう接していけばいいのか、もう頭が真っ白になってどこまでも心中を彷徨ってしまうはずなのに。
 告白側と了承側とでこうも気持ちは違うものなのだろうか。それとも自分の了承理由が不純だからだろうか。自身に瑞々しさ、初々しさのようなものが感じられない。そのうち伊東を愛おしく思う感情は芽生えるだろうと踏んでいるが、果たして本当にそんなものを抱くことになるのかは甚だ疑問だった。
「ほ、穂枝君、えと……、あの、突然でその、お願い、なのですが……、えと、今日の、ほほ、放課後、い、一緒に帰って……いい、ですか?」
 途切れ途切れの、不安と期待の入り混じった眼差しと言葉に頬をつねられた。しばし黙り込んでいたらしい。
「ああ。いいけど伊東は部活あるだろ?」
「あ……」
 うなだれる。合唱部のことはすっかり思考の外にあったらしい。
「一緒に行くか?」
 溜息交じりに助言をしてやる。二、三回まばたきをした伊東は途端、引き気味だった顔色が再び燃え上がり、同時に大きく首を横に振って、ついでに両手も空気を切り裂くように振りたくる。
「だだだだめです! ま、まままだ、まだ心の準備がっ!」
 その必死さに思わず笑いそうになる。
「わかったわかった。教室で待ってるから、それでいいだろ?」
「あ、えと、はい、すみません……すぐ行きますので」
「おいおい、部活は普段通りやっておけよ」
「はい、すみません……。五時半ごろ、行きます」
 伊東の癖なのだろうが、この余所余所しさはずっと変わることはないような気がする。謙虚なのはいいことだと思うが、これはこれで後々困りそうでもあった。オレが慣れてしまえば別にどうと言うこともないのだろうが。
 かくして独りの教室で時間を潰しているわけだが、どうも何かをする気が起きなかった。元々やる気のないオレで、とくに何か面白いものが置いていない場所で、さらにここ最近の盛り上がらない気分も乗じて、ただ野球グラウンドに射しかかる影の端を眼球に映していた。
 この疲れはこの数日間白渚と大室の件で遊びまくったからだろう。
 険悪だった白渚と大瀬崎も、今では誰もが認める仲良しコンビとなっている。雨が降れば地面が固まるというか、バスケコートに立ったもの同士は友と言うべきか、とにかくあのときでは信じられないくらい親密になっている。話題は高校生男子らしいものばかり――人気アイドルの話や女性の身体の神秘についてなど――だが、大瀬崎曰く下ネタは友好の証なのだそうだし、そもそも大瀬崎に知的な討論をしたところで拒絶反応を起こして入院するのがオチだし、誰も博識な話題なんてもんは望んじゃいない。
 明日、あいつらに付き合い始めたことを報告する予定だ。伊東の強い希望で、今日はまだ教えないことにした。
 ……二人は伊東と付き合い始めたオレのことをどう思うだろうか。大瀬崎とは彼女がいない者同士、確固たる一体を感じていたが、早速奴を出し抜くことになってしまった。当然オレたちの付き合いを形式上認めることはしないだろうが、それでもいつも通りのバカな大瀬崎のままだろう。何だかんだ言ってそういうところは弁える奴だからな。
 白渚は色々とアドバイスをくれるかもしれない。オレの付き合う動機に何か物申されるかもしれないが、それも今後のオレ次第だろう。大室は白渚に準ずるだろうか。そもそもオレより伊東に声を掛けるはずだ。
 ……奏は、どうだろうか。
 奏とは誰よりも物事を共有してきた存在だ。父さんやお袋なんかよりもずっと長い時間を共に過ごしてきた。だから大抵の反応は予想が付く。でも、今まで互いに色恋沙汰とは無縁の生活だったからか、今回の件については全く想像が付かない。いつものように素っ気なく返すのか、それとも……。心象中の奏では、付き合い始めた報告をした瞬間映像は暗転し、フリーズしたまま動くことはなかった。
 奏の姿が思い描けない。
 ただそれは彼女の後ろ姿であった。
 そして、その小さな背中には大きな白い翼が――
 悪寒。
 山際に掛かる夕陽が窓枠を通し、教室の机に十字の紋様を描く。静寂。教室はおろか、この階に人の気配はない。既に影の中に入ったグラウンドではトンボとブラシが動き回り、一部の野球部員は足を洗っている。
 知らぬ間に立っていた。それから叫んでいたような感触に疑問を抱く。何があったんだ? そんな問い掛けを誰が聞いてくれるというのか。
 鐘が鳴る。部活終了の知らせであった。そうだ、オレは伊東を待っていたんだ。時間になったから立ち上がった、何の不自然さも感じられない。何を疑問に思うことがあるんだ。
「お、お待たせしました!」
 教室を出るよりも先に伊東が姿を現した。視線が合うと緊張した面持ちの笑顔を見せる。
「今迎えに行こうとしてたんだ」
「む、迎えにって、部室に行こうとしてたんですか?」
「当たり前だ」
「だだ、ダメですよ!」
 伊東に胸を叩かれる。動揺したが、それは伊東も同じだった。
「こ、心の準備がまだだって言ったじゃないですか!」
「あ、確かに」
「あ、確かに、じゃありませんよ! 意地悪しないで下さい!」
 ここまで怒られるとは思わなかった。
 しかし、想定していなかったのはある意味当然なのかもしれない。
「伊東って、そんな風に怒るんだな」
「おこ……?」
 伊東の血の気がみるみる失せていく。
「ごごご、ごめんなさい! 私、何も考えずに……っ」
 そして、何度も何度も頭を下げ、いや上下に振りまわして謝罪する。
「いや、そうじゃなくてだな。初めてだったから、新鮮だったというか……ちょっと、可愛かった」
 語尾が細くなったのは言うまでもない。こんな台詞、言ってるオレでさえも恥ずかしすぎる。
「本当、ですか?」
 確認を求められる。これほど赤面したくなる問いはない。
「あ……ああ、可愛いよ」
 こんな言葉を投げ放ったときには、もう耳栓と目隠しをして逃げ出したかったのだが、生憎彼女の瞳から逃れる術を持っていなかった。
「嬉しい……です」
 紅陽に染まった頬を俯かせて呟いたそれとしばしの沈黙は、なんとも身のよじれる甘痒い味であった。
「えっと、えっと……」
 無言の我慢比べを競り合う前に伊東の口が開く。
「そ、それじゃあ、これからもたくさん怒っちゃいますね!」
「いや待て、それはおかしい」
「ええっ! ち、違うんですか?」
 残念なことに、叱られて満足を得るような嗜好は持ち合わせていない。
 様々な出来事があったから、すっかり大切な公式を忘れていた。
 伊東吉佐美は天然である、という公式を。


「だからバスケがうまかったんだな」
 昇降口を抜けたところで、中学時代の思い出を語り合っていた。
「これでも準エースの地位だったんですよ! 中野中バスケ部の中堅と呼ばれたくらいですから」
 豊かな胸を張り、その肩書に誇りを持っているようであった。
「正直、微妙だけどな」
「微妙じゃないですよ! 全学年部員十六人中の二番手なんですから!」
「うわ、これまた微妙な……」
 さぞかし目立たない存在だったのだろう。伊東の性質は高校から始まったものではないらしい。
「穂枝君は何部だったんですか?」
 伊東は不満げな表情を見せるが、今度はオレに話を振った。仕返しでも狙っているのかもしれない。
「帰宅部だよ」
「ベ、ベテランですね……」
 かれこれ五年目に突入している。体の内側から滲み出る貫禄に伊東はいちゃもんの余地すらなかった。帰宅部を舐めるなよ。
「奏も帰宅部だったな」
 ふとあいつのことを思い出して口に出す。奏も今年で帰宅部五年目だ。
 中学に入りたての頃、確か奏は剣道部に入りたがっていたと思う。仮入部中、未経験であるにもかかわらず竹刀を自在に操っていた。外部の顧問が褒めてくれたことを嬉しそうに喋っていたのを覚えている。でもなぜか入部を取りやめ、落ちこぼれが入り浸る帰宅部の門を叩いたのだった。
「あいつならどの部活に入ってもエース狙えんのにな」
 門をくぐる。バス停はそのすぐ前にあり、生徒たちの列が夕焼けとは反対の方向に伸びていた。
「あ、バス、来ちゃいました」
 最後尾に着くとちょうど市街地の方から薄黄色の車両が唸り声を上げてやってきた。
「ぴったりだったな」
「そう、ですね……」
 伊東の声はバスの停車音で掻き消された。がらごろと前扉が開き、引き寄せられるように人間が吸い込まれていく。一人、また一人と扉の中に消えていくにつれ、一歩、また一歩と番が近付く。あと六人、あと五人、あと四人……。
「ほ、穂枝君」
 残り三人のところで、伊東が立ち止まった。
「なんだ?」
 残り二人。
「あの、電話、帰ったら電話しても、いいですか?」
 前の生徒が乗り込んだ。
「ああ、待ってるよ」
 次は伊東だ。
「……はいっ!」
 伊東は久しぶりの笑顔を見せると、リズムよくバスのステップを踏んだ。
「それでは、また」
「ああ、またな」
 バスから空気が吐き出され、オレたちは一つの仕切りに阻まれた。二人の距離はディーゼルの駆動と共に離れていき、やがて見えなくなった。
 薄く塗られた紅い雲は、ただひたすら夕照を追い求めている。


 この道も随分と歩き慣れたもんだ。
 初めは何もかも新鮮で、山沿いに吹く風に身を縮ませ、天端から見下ろした先の渓谷を見て胸が熱くなったりもしたが、今となってはダム下の苔色をした川なんて見ようとも思わない。放水が行われているときは思わず見とれてしまうこともしばしばだが、濁った鼠色の建造物に興味なんて湧くわけがなかった。
 当然、水の中に茶色の油絵具を垂らしたような錆に侵食され、朽ちかけた代樹荘には目もくれない。
 一〇三号室。一階の真ん中に位置するキッチントイレ付の四畳半。洗濯機は竿の掛かった外廊下に取りつけられている。防犯対策は大家さんの見回りただそれだけだが、なぜかその効き目は絶大のようで、一度も服を盗まれたことはない。いや、そもそも貧乏な男子学生の衣服に価値も何もないからなのかもしれないが。
 鍵をまさぐっていると、隣の扉が開いた。
「やあ穂枝君、今お帰りかい?」
「あ、はい、そうっす」
 一〇二号室の鈴木さんだった。ノーガードの洗濯物を取り出しに来たようだ。
 鈴木さんは都内の大学に通っている……くらいしか詳しいことは知らないが、親しみやすい性格で歳が近いために度々仲良くさせてもらっている。
「帰りが遅かったみたいだけど、街にでも寄ってたの?」
「あ、いや、彼女ができたんで、そいつが部活終わるの待ってたんす」
 わざわざ隠す必要もない。正直に事実を述べた。
「彼女……?」
 洗濯機の蓋を開けたまま固まる鈴木さんだったが、すぐに平然に戻った。
「彼女かあ、おめでとう穂枝君」
「ありがとうございます」
「そっかあ、彼女かあ、へえ、いいなあ……」
 上の空で湿ったTシャツを腕に巻き付け、視線は窓の冊子の先に向かっていた。
「うんうん、大切にしてあげるんだよ」
 鈴木さんの言葉はただただ真っ直ぐ心に染み込んでいった。ありきたりな言葉だが、無理強いすることなく浸透していく音色のような雰囲気を鈴木さんは持っている。
 洗濯物を一気に引っ張り、鈴木さんは一言おめでとうと付け加えて隣の部屋に戻った。
 大切に、か。
 そもそも大切にしてやるって、どういうことを指すのだろう。
 いや、意味なら感覚的に理解できる。だが、具体的にどうするのかを説明しろと言われたら、それは閉口せざるを得ない。相手を思いやりでもすればいいのか? なら思いやるとは何をすることなのか。答えになっていない。いや、答えは無いのかもしれない。でも感覚的に理解したそれを、ただ忠実に、言語として表すのでなく、単純に行動で示せばいいと一言でさっぱりできればこんな気分にはならない。
 気楽に、適当にやっていればうまくいくのかもしれないが、それも諸刃の剣のようで気後れしてしまう。
 思い悩むうちに電話が鳴るが、しばらく聞き流してしまった。伊東からだった。
 通話ボタンを押す。
 ……無言。
 しばらく相手の出方を待つも、一向に音声信号が流れることはなかった。
 仕方がないので、こちらから先に仕掛けることにした。
「おかけになった電話は、現在電波が届かない所にいるか、電源が入っていないため、電話に出ることができません。用件は、電話を掛けて三秒以内に――」
『あの、ほ、穂枝君?』
 ようやく反応してくれた。
「いや、何も聞こえなかったから」
『あ、えと、ごめんなさい、あ、頭が真っ白になってしまって……。い、一時間くらい練習したんですが』
 一時間。既に現時刻は七時半を過ぎていた。ということは、オレも一時間以上何もせずにコタツの中にいたのか。全く記憶にないんだが。
「まあ、今のでちょっとは頭の整理ができたんじゃないか?」
『あ、はい。何とか……』
 震えた声はまだ緊張していることを意味しているのだろうが、今日一日緊張の解れた伊東というのを見たことがないので、一応ノーマルに戻ったと言ってもいいだろう。
「さて、何を話そうか」
 話題があればよかったが、それらしいものは思い浮かばなかった。
『穂枝君……』
「ん、どうした?」
 伊東の声が、いつも以上に暗い。
『私、ダメですよね』
 それは、こちらが心配してしまうほど力のない言葉だった。
『告白したのは私の方なのに、穂枝君に助けられてばっかりです。いっつもいっつも穂枝君に迷惑ばっかりかけてしまって、こんなの、彼女失格ですよね』
 彼女もまた、オレと同じなのかもしれない。劣等感ならばオレ以上だろう。彼女の気持ちは、オレが抱く気持ちを遥かに上回っている。
 だが、それで彼女失格かと問われれば、当然答えはノーだ。伊東のような人間が失格であるならば、オレの隣を歩くことのできる異性は誰一人としていなくなるだろう。
「なあ」『あのっ!』
 電話線の中で声が重なる。
『あ、穂枝君、先にお願いします』
 間髪なく伊東の声が追加される。
「ああ。……あのな、伊東。お前は気にしすぎなんだよ」
 身勝手なことを口走る。
「そのうち、自然に振舞えるようになるんじゃねえの?」
 自然と慣れる。時が全てを解決してくれる。
「お前のこと迷惑だなんてこれっぽっちも思ってないしな」
 まるで時間というものは何かの魔法を持っているかのような言い方だ。
「オレたち、まだ初心者じゃないか。」
 時が全てを解消してくれる保障なんて、どこにもないのに。
『そう、でしょうか?』
「ああそうさ。そうに決まってる」
 でも今のオレには、根拠のない脱け殻の言葉を投げ渡すことしか術がないんだ。撤回は発したその瞬間から認められることはない。
「で、さっき何言い掛けたんだ?」
『え……あ、はい。その、私たちまだ付き合ってるように見えないですよね?』
 話が堂々巡りであった。
「一日でそう見えたら逆に凄いことだと思うぞ」
『でも、このままじゃずっとずっと、この状態が続いてしまいそうな気がするんです』
 さすがにそれはない。そう言おうとしたが、どうしても確信を持てずにいた。空っぽの慰めなら後先考えずに言うことができるというのに。
 結局、口を開く前に受話器が微動する。
『ですから、その、これからは、お互いに……こ、恋人、らしいことを、心掛けてはみませんか?』
 伊東にしては積極的な意見だと思う。それから「恋人らしいこと」をすることに関する意義を途切れ途切れに熱弁していた。一時間懸命に考えた結果至った提案なのだろう。
「なるほど、それで、そいつは例えばどういうことなんだ?」
 「恋人らしいこと」と言ってもその範囲は広い。そもそも電話をしているオレたちは他人からすれば「恋人らしい」のではないだろうか。
『えと……』
 しばらくの間のあとで、彼女はあらかじめ用意していたかのように、はっきりと意志を口にする。
『デ、デート……でしょうか?』
「いいんじゃねえか?」
 妥当な考えだったので、大方予想は付いていた。
『ほ、本当にいいんですか?』
 少し向こうの声が大きくなる。信じられないというよりかは、嬉しさでそうなったようだ。
「ああ。最初だし近場だと嬉しいよ。あまりこの辺のこと詳しくないしな」
 活動範囲は学校方面及び駅周辺のみで、湖の中流付近ですら行ったことがないし、代樹荘の周辺の地理もほとんど分からなかったりする。
『それじゃあ、案内します! 代樹山なんてどうですか?』
 代樹山に登ったことはあまりないような気がする。歩いて三十秒の所にあるくせにほとんど足を踏み入れたことがない。ただ、何となく代樹山と言うと星空が想起された。
「山登りか、面白そうだな」
 空返事に胸が痛む。
『あたしの母校とか、紹介しちゃってもいいですか?』
 何も知らない澄んだ声に、余計苦しくなる。
「紹介しちゃっていいぞ」
『それからそれから、あたしのお母さんも紹介しちゃいます!』
「いいぞいいぞ……って、え?」
『お母さん、とっても料理が上手いんですよ! 穂枝君にも負けません』
「いや、そうじゃなくてだな……」
 紹介されてしまっていいのか? いや、それより女子の家に上がり込んでいいものなのだろうか?
『大歓迎だって言ってましたよ、お母さん』
「オレ公認なのかよ!」
 早すぎやしないか? いや、世間的に普通のことなのかもしれないが。
 とにかく、伊東との初デートは明後日、土曜日に決まった。
 戸を閉めないままの窓を眺めやりながら内容のない戯言を言い合った。伊東も大分緊張が弛んできたようで、堅苦しい一人称から普段の自称へと戻りつつある。馴染んできた証拠だろう。
「伊東」『穂枝君』
 声が重なる。
「あ、悪い」『す、すみませんっ』
 再び重なる。
『なんか、恋人らしいですね』
「そうかもな」
 こんな会話を誰かに聞かれたりでもすれば、地面をのたうちまわる自信がある。
『えと、穂枝君は何を言おうとしてたんですか?』
「話すの慣れてきたよなって、ただそれだけだよ。伊東は?」
『私も、やっと普通に穂枝君と喋られるようになりましたって言おうとしたんです』
 相変わらず丁寧口調だが、伊東にため口は似合わない。そのままの口調の方がどこか安心できるところがあった。
『あの……』
 やや間を置き、伊東の声が伝わる。
『これからは、名前で呼び合いませんか?』
「名前? じゃあ吉佐美って呼べばいいのか?」
 受話器の向こうから声にならない短い絶叫が聞こえた。
『どど、ど、どうしてそんな平然と言えちゃうんですか! 平然と言っちゃうんですか!』
 その声から焦りの形相が思い浮かぶ。若干残念そうでもあった。
「いや、だって名前で言えって言うから」
『ええ言いましたよ、確かに言いましたよ。でも、だからってそんなあっけなく言わないで下さい! もっとこう、面と向かったように、そっと、優しく頭を撫でてくれるような感じの言い方はないんですか?』
 なんだその具体的な願望は。名前で呼ぶことに強い執着を感じる。「恋人らしいこと」の一環なのだろう。
『……あの、もう一度、あたしのこと呼んでくれませんか?』
 散々言っておいて、再びせがまれた。名前で呼ぶ。その行為にどれだけの価値があるのかは不明だが、減るものでもない。快く応じておこう。
「吉佐美」
『もう一度、お願いします』
「吉佐美」
『うぅ、も、もう一度』
「吉佐美」
『はうぅ、さ、最後にっ!』
「吉佐美」
『……し、至福です』
 幸せな奴だな。
 これほど吉佐美が喜ぶのだ。名前を呼ぶ、たったそれだけのことなのだが、さぞかし爽快な気分に浸れるのだろう。俄かには信じ難いことではあるが。
『つ、つつ次は、わたわた私の番ですね!』
「あのな、無理して呼ぼうと思わなくていいんだからな」
 稀に見る緊張の度合いで、逆に心配になる。
『だだ、ダメです!』
 稀に見る上ずった声に、思わず尻込みしてしまう。
『こ、これは、いずれはくぐらなきゃいけない登竜門なんですから』
 そういうものらしい。こっちとしては別に伊東でも吉佐美でもどっちでもいいんだが。
 吉佐美はしばらく深呼吸をし、言おうとしては息を飲み、何度も決心してはその小さな志の予想だにせぬ壁の高さに屈していった。
 それでも諦めることなく、立ち止まっては歩を進め、倒れては立ち上がり、挫折をしては再度孤高の壁を見上げるのだった。
 オレにはそこまでする意義が理解できない。だが目標が何であれ、その姿勢に感服する。吉佐美が頑張り屋であることは、知り合った時から今に至るまで途切れることなく抱いてきた印象だ。長所の一つと考えてもいい。
『こ、今度こそ、い、いきますよ!』
 だからだろう、オレは吉佐美の一歩を根気よく待ち、そして彼女を応援していた。
 ついに、吉佐美がヒビだらけになった壁を突き破った。
『と……統流君』


 ――えへへ、統流君っ!
 ――統流君、どうしたの?
 ――私と統流君は、ずっと繋がってるってことだよね……?
 ――統流君……、あのね、思い出したことが二つあるの。
 ――ありがとう……統流君。

 ――だって、だって、私、統流君のこと、好き、だから……。

 何かがいた。
 そこにはいた。
 オレの知らない物体が、その両眼だけを拡大させ、にじり迫ってくる物体がそこにはいた。
 そんな存在はもう知らない。
 知らない何かは、部屋の片隅に飾られた洋人形のような何かは、一度目線を束縛されると二度と引き剥がすことはできない。
 顔を背けても、それはまるで蜘蛛の糸のようにまとわりつき離れない。
 ……一体。
 一体オレは、どうしてしまったのだろう。


 声が聞こえる。
 どこか遠いところから、そっと耳に吐息をかけられているような、そんな気分に浸っていた。
『……君っ! 統流君! もしもし?』
 吉佐美の声がする。通話は続いていた。
「悪い、放心してた」
『そんなに良かったんですか』
 冗談っぽく彼女は笑うその声は、どこか嬉しそうだった。
 しかし、今この自分の感情が「良い」と言われるような扱いを受けていいものなのだろうか。脊髄を引っこ抜かれ、惨苦のナイフで肉を削がれ、絶望の雄叫びが耳の奥から縦横に轟く。干物と化した腕が手や足や顔に張り付いて離れないこの気持ちを、好的に受諾してしまっていいのだろうか。
 そのときチャイムが鳴った。
 暗闇の悶えはチャイムの素知らぬ音によって掻き消された。
『あ、えと……それでは、今日はこのくらいで』
 吉佐美が気を利かせてくれる。
「ああ、悪いな」
『わわ、もうこんな時間じゃないですか! 長話に付き合ってもらってすみません!』
 先日吉佐美と出かけたときに買った時計は九時をとっくに過ぎていた。
「いや、色々話せて楽しかったよ。それじゃあ、明日と明後日、宜しくな」
『は、はい! 宜しくお願いします!』
 きっと吉佐美は電話越しに深々と頭を下げていることだろう。
 電話を切る。
 再びチャイムが鳴った。
 全く、こんな夜に誰だろうか。
 チャイム音が連打される。
「そんなに押さなくても聞こえてますよ!」
 ドアノックだけで部屋のどこにいても聞き漏らすことはない。夜中の訪問者は随分とせっかちな性格であるようだ。
 薄っぺらい扉を開ける。
「遅い」
 神子元奏が、そこにいた。
 意外な訪問者に、オレの心は明らかに動揺していた。
「お前も遅い。つーか、なんでこんな夜中に来るんだよ」
 他に人の気配はない。ここまで一人で来たようだ。未だかつてこんな時間帯にこいつが来ることなんてなかった。メールで済ませない用なのかだとか、一人は危険だとか、手荷物もなく来た理由だとか、今まで自分が電話をしていたことだとか、あらゆる思いが錯綜する。
「あのね、私だって来たくなかったの。電話で充分な用なのよ。でも何度も何度も電話したのに通話中って、アンタ誰と話してたわけ?」
 このとき、オレは二つの選択肢を挙げた。
 簡単な問いだ。吉佐美と話していたと答えるか、それ以外だと答えるかだ。
 別に正直に答えてもよかった。
 だが、吉佐美は言っていた。奏たちへの報告は明日やろう、と。オレが部室へ行こうとしたときの対応を見る限り、吉佐美はまだ奏たちに知られたくはないのだ。
 それに、一人の友人として奏に報告したいという気持ちもあるのかもしれない。確かにオレと奏は腐れ縁の仲ではあるが、だからと言って吉佐美とは赤の他人であるわけがないのだから。
 そう自分に言い訳をする。
「大瀬崎だよ」
 ただ奏の反応を見るのが怖かっただけだ。吉佐美と付き合い始めたんだと言ったときの豹変が。想像できない奏の姿が。
「……あ、そう」
 奏の応答は、それだけだった。
「で、何しに来たんだよ」
「おじさまとおばさまがお礼したいんだって。私を見舞った件で」
 ああ、あのときか。随分と昔の話に思える。実際十日以上前のことなんてかなり昔の話なんだろうが。
「別に私はお礼なんてしたくないのに、あの二人がどうしてもって言うから来てやったのよ」
「分かってるよ」
 あれぐらいのことで奏が何かをしてくれるはずがない。そもそもオレだって大家さんの指南がなければ行こうとも思わなかったわけで、お互いそういうものには縁がないはずだ。
「おばさまが料理を振舞ってくれるそうよ。土曜日、こっちに来なさい」
 全身の血液が心臓ごとくり抜かれたような気がした。土曜日は吉佐美との予定が入ってしまっている。
「悪い、その日は用事が入ってるんだ」
「用事? アンタに?」
 バイトを除けば常に予定はガラ空きのオレだ。疑われて当然だろう。
「平日なら大丈夫なんだが」
「平日は大体おじさまがいないの。日曜じゃダメなの?」
「日曜はバイトだ。来週の土曜日なら大丈夫だと思うぞ」
「来週ってもうゴールデンウィークじゃない。その間は二人とも仲良く海外よ」
 神子元老夫婦の間は安穏であるが、オレたちの間には不穏な空気が漂っていた。
 やがて、奏が溜息を吐く。
「いいわ、おじさま達には中止だって言っておく。私も乗り気だった訳じゃないし」
 もう一度深い溜息を漏らし、うなじを掻いた。
「それじゃ、帰るわ。ほんと、骨折り損のくたびれ儲けね」
 その通りだと思う。
 玄関から姿を消した奏を送ってやろうかと思い立ったものの、足は動かなかった。
 九時半前の代樹荘の一室。
 夕飯を食っていないことに気付くのは少しあとになってからの話で、そして、たった一言のごまかしが重大な失態であったと気付くのは、もっとずっと先の話になる。


笹波のしかの、短歌の練習。そのまんま。
返歌の練習ということで。

相手にお返事をするときは、そのくれた短歌の下の句を上の句に引用して、
それで自分の意見を下の句につけるらしい。

そんなのを繰り返すことで、昔のお偉い人々はコミュニケーションを取っていたらしい。
なるほど、わからん。

というわけで、練習。適当な訳と勝手な解釈は追記文字伏せで。


  A氏:天照るや 日さす窓辺の かげ二つ いづれ重なる 時を待ちたし

  B氏:白雪の 降りて流るる 時重ね 願ひ尽きねば 月は満ちゆく

  A氏:月満ちて 願ふ思いに 苔むせど 触れ得ぬ心は やがて欠けなん

  B氏:触れる手に 我が心など あらましかば 覆わましかし 天の羽衣

  A氏:世に見えぬ 天の羽衣 持ちながら などか探らん 懸想の朝焼け



わあ、すごいェ。

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ふつかにいっぺん歯医者! りぴーとあふらみー! 歯医者!

どうも、じょがぁです。オデノマエバハボドボドダ!


はい、タイトル通りな話です。
近々部屋に閉じこもって本と七日の夜を共に過ごすべく計画を練っておる次第でごじます。

その数58冊くらい。

いや、全部読めるとは思っておりませんよ?
ただとりあえずその後のことも考えて、
そのうち未購入のやつ(50冊くらい)を買ってこようかなと。

そんな感じのリストです。

まあそれだけだとつまらないので、
じょがぁの購入動機も一言添えておきましょうか。

(それでもつまらないものに変わらないと思いますけど)


それではどぞ。
順番は買いたいと思ったのが新しい順に近い感じの順番。要は適当。




1、タイトルの魔力―作品・人名・商品のなまえ学 (中公新書)
佐々木 健一


⇒冬期講習中に出会った。内容忘れたけど多分興味あるんだと思う。


2、旅の空の下で (1969年)
森 有正


⇒冬期講習中に出会った。古いエッセイで、文章が滑らか。


3、時が紡ぐ幻―近代芸術観批判
福田 宏年


⇒冬期講習中に出会った。近代批判は御馳走。


4、身体と空間
小林 康夫


⇒冬期講習中に出会った。内容忘れたけど、哲学はデザート。


5、猫とロボットとモーツァルト―哲学論集
土屋 賢二


⇒冬期講習で。ドラ○もんを想起させるタイトルで釣られたわけじゃないよ?


6、自己表現―文章をどう書くか (中公新書 231)
加藤 秀俊


⇒冬期講習で。小説の描写にも役立つかな?


7、科学論入門 (岩波新書)
佐々木 力


⇒冬期講習で。科学方面に疎くちゃなあ、ということで。


8、哲学以外
木田 元


⇒冬期講習で。内容は忘れたけど、結構入りこんで読んでた記憶がある。


9、近代科学の終焉
北沢 方邦


⇒冬期講習。近代批判ペロペロ。舐めた感じ、現代のワケワカラン科学の入門書でもあるかも。


10、増補 地図の想像力 (河出文庫)
若林 幹夫


⇒冬期講習。あの文学の聖、成城大学が出したんだ。当然素晴らしいものだろうさ!


11、日本辺境論 (新潮新書)
内田 樹


⇒某東大(私立)の入試問題。さすが東大(私立)、九割九部のネトウヨに見せてやりたい。


12、知的創造のヒント (ちくま学芸文庫)
外山 滋比古


⇒某MARCHの入試問題。学校の教科書にもあったし、なかなか面白い話だった。


13、三大陸周遊記 (角川文庫)
イブン・バットゥータ


⇒ムスリムの超有名な旅行家の書いた作品。昔の世界観を味わいたい。


14、史記 (1) (小学館文庫)
横山 光輝


⇒中国最初にして最高の歴史書。これぞ歴史書! でも11巻あるっぽい。


15、歴史 上 (岩波文庫 青 405-1)
ヘロドトス


⇒歴史のお父ちゃんヘロドトスの歴史書。歴史は物語だ!


16、これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です (富士見ファンタジア文庫)
木村 心一


⇒最近のラノベの傾向も調べておいたほうがいいんじゃないのかなと。


17、神明解ろーどぐらす (MF文庫J)
比嘉 智康


⇒某氏が読んでいたので便乗。読破した人たちの感想の量に驚き。


18、オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力
百元 籠羊


⇒こ、こにぽんに釣られたワケじゃないぜ! 一方的な情報は情報に在らず。


19、行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅 (幻冬舎文庫)
石田 ゆうすけ


⇒いわずもがな、自転車乗りの教科書。


20、ネフィリム ~ずっとわすれない~
絵 竹安佐和記  文 山本佳宏


⇒エルシャダイブームの一年前に発売されたんだぜ、これ……。


21、第二次世界大戦〈1〉 (河出文庫)
ウィンストン・S. チャーチル


⇒チャーチルさんの皮肉を浴びたくて。でも四巻あるんだよな……。


22、そんな軽い命なら私にください―余命ゼロ いのちのメッセージ
渡部 成俊


⇒誰かに勧められたんだと思う。でもこういう本気の文章は読むとアツくなるぜ。


23、戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)
トルストイ


⇒トルストイ先生は近代日本文学の祖父と言ってもいい。中身は淡々らしいけど。


24、武器よさらば (新潮文庫)
アーネスト ヘミングウェイ


⇒ヘミングウェイのタイトル訳が最高。それだけで満腹だけど中も読む。


25、西部戦線異状なし (新潮文庫)
レマルク


⇒もうタイトルだけで泣けてくる……。悲愴が漂ってるよね。


26、墨子 (中国の思想)
松枝 茂夫


⇒高一の時に初めて知って以来、墨家思想は一度でいいからベロベロしたかった。


27、量子コンピュータとは何か (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
ジョージ・ジョンソン,George Johnson


⇒フォロワーさんに勧められて。量子とかワケ分かんねえよw


28、大空のサムライ(上) 死闘の果てに悔いなし (講談社プラスアルファ文庫)
坂井 三郎


⇒空中戦がどんなものなのかとかそのときの心理状態とかの参考に。


29、吉野葛・盲目物語 (新潮文庫)
谷崎 潤一郎


⇒盲目物語読みたいんです、はい。


30、シャングリ・ラ 上 (角川文庫)
池上 永一


⇒ずっと前から読んでみたかったんだけど、結局手が伸びず。今こそ!


31、ICO-霧の城-(上) (講談社文庫)
宮部 みゆき


⇒伝説の名ゲームICOのノベライズ。しかも宮部先生が書いてるなんて信じられない。


32、The Grapes of Wrath (Penguin Classics)
John Steinbeck


⇒葡萄の怒りです。訳語版がどっかの問題に挿入されてた。それの原作。


33、精神病 (岩波新書)
笠原 嘉


⇒統合失調症とかいうアレ。少し気になったのでペロペロしたい。


34、これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル


⇒ルシフェルっぽい題名につられたワケじゃないよ。多分誰かに勧められた。


35、桐島、部活やめるってよ
朝井 リョウ


⇒最近の小説ってなんぞや、ということで矢城氏が勧めてくれたやつ。


36、発想法
渡部 昇一


⇒確かフォロワーさんに勧められたんだっけ? それか受験問題で気に入ったか。


37、究極の田んぼ
岩澤信夫


⇒フォロワーさんから。田んぼ舐めたらアカン! お米食べろ!


38、少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)
桜庭 一樹


⇒これは誰から勧められたんだっけなあ……? 忘れたけど面白そうだ。


39、現代語訳 古事記 (河出文庫)
訳:福永武彦


⇒ぶっちゃけ福永武彦先生目当てです。


40、孤独と連帯 (1972年) (中公新書)
小原 信


⇒秋らへんにどっかの問題で見かけた。そのときじょがぁの考えに革命が起こった。


41、0と1から意識は生まれるか――意識・時間・実在をめぐるハッシー式思考実験(ハヤカワ・ノンフィクション文庫) (ハヤカワ文庫NF)
橋元 淳一郎


⇒多分フォロワーさんに勧められた。題名だけでワクワク。


42、朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)

⇒核の被害に関する詳細を呟いてたらフォロワーさんに勧められたもの。なるほど。


43、核爆発災害―そのとき何が起こるのか (中公新書)
高田 純


⇒上に同じ。感想読む限り、見た目専門書っぽいけど分かりやすそうな印象。


44、闘 (新潮文庫)
幸田 文


⇒結核について色々興味があるので。戦前の悲劇とセットな結核。


45、菜穂子・楡の家 (新潮文庫)
堀 辰雄


⇒これも確か結核を扱ってるからだったような。随分前から気になってたんだ。


46、不如帰―小説 (岩波文庫 緑 15-1)
徳冨 蘆花


⇒結核の話。どんだけ結核好きなんだよって、そりゃ白血病好きなJK見習ってミケロ。


47、叫び声 (講談社文芸文庫)
大江 健三郎


⇒夏くらいにフォロワーさんが勧めてくれたんだっけ? うーん……。


48、回送電車 (中公文庫)
堀江 敏幸


⇒夏期講習辺りで見知ったんだと思う。エッセイだったような。


49、ブラックロッド (電撃文庫)
古橋 秀之


⇒異口同音電撃の父。でも昨年7月18日に予約したまままだ連絡がないんだ……。


50、思春期ポストモダン―成熟はいかにして可能か (幻冬舎新書)
斎藤 環


⇒スマン、全く見覚えにない。多分夏期講習試験問題に出てたんだろうね。


51、四畳半神話大系 (角川文庫)
森見 登美彦


⇒いつの日かアニメ化されたとかなんとか。そのよしみです。


52、日曜日たち (講談社文庫)
吉田 修一


⇒夏ごろフォロワーさんが勧めてくれたの。どんな話だったっけなあ……。


53、カフェ・コッペリア
菅 浩江


⇒SFなお話。随分と昔に矢城氏が勧めてくれた作品。今こそ読むとき!




以上が未購入の本たち。
量がおかしい。これが半年分の受験勉強反動というものなのか。

で、まだ読み途中のやつが、


54、新古今和歌集 (角川ソフィア文庫 88 ビギナーズ・クラシックス)

55、檸檬 (新潮文庫)
梶井 基次郎


56、おとうと (新潮文庫)
幸田 文


57、三四郎 (新潮文庫)
夏目 漱石


58、吾輩は猫である (新潮文庫)
夏目 漱石


59、古今和歌集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

60、阿部一族・舞姫 (新潮文庫)
森 鴎外


61、伊豆の踊子 (新潮文庫)
川端 康成


62、春琴抄 (新潮文庫)
谷崎 潤一郎


63、それから (新潮文庫)
夏目 漱石


64、海軍と日本 (中公新書 (632))
池田 清





一応ざっと挙げてこんな感じかと。
まあ一気に読もうとせずに、三ヶ月くらいかけてじっくり読んでいきたいと思います。

お金は今までの貯金を全部使う気でいます。
そのくらいしても苦労するのは自分だけだろうし。うん。



それからコメントの返信です。

⇒続きを読む

街灯の明かりが溜まらない。

じょがぁです。受験ありがとう。
おかげさまでひとまず成功と呼べる結果でございます。

そんなわけでみんな大好き夕子さんが表紙のガンガンJOKER2月号。
最近雪の日が続いてて、もうマッチマッチです。

来月2/22(火)発売の新刊↓

「妖孤×僕SS 4」
「ひまわり 4」
「瀬戸の花嫁 15」
「瀬戸の花嫁 16(完)」


どれも区切りのついた作品ですね。わくわく。


今月発売の新刊↓

「黄昏乙女×アムネジア 4」
「EIGHTH 4」
「アカメが斬る! 2」
「絶対☆霊域 1」
「私のおウチはHON屋さん 2」



では本編へ。


めいびい「黄昏乙女×アムネジア」

文化祭に夕子さんを登用してお化け屋敷とか、喜んで入場ですよ。
なんか久々に学園生活って話で安心した。
強がる庚、可愛すぎだろ……。


藤原ここあ「妖狐× 僕SS」

前話を二ヶ月前に読んだ自分は時間軸がどうなってるのか混乱してるけど、
うん、このモヤモヤ感が新章妖孤の醍醐味なんだろう。きっと。
とにかく御狐神くんは素晴らしき変態だということを再認識した。ホルマリン。


忍「ヤンデレ彼女」

セーラー服着てても女の子に見えないのは最近男の娘が流行ってるからだよな。
知らぬ間に目が慣れちゃってるっぽい。恐ろしや。
さて、感想書き終わったらちょっと学のじーちゃんの孫になってくるわ。


鈴羅木かりん「ひぐらしのく頃に解 祭囃し編」

VS部員時の山狗の生命力にドラえもん補正掛かってやがる。さすがだ。
小此木みたいな上司だったらついていってもいい。凄い優秀。部下思い。
まあ個人的には富竹の下でこそこそやっていきたいものですがね。


松本トモキ「プラナス・ガール」

畜生、新キャラまきまきの圧倒的パワー……!
作者絶対に狙ってる、狙ってやがる。自分限定の好みキャラでスナイプしやがったっ!
そんな私は槙と同じくらいのぬこ好きです。まきまきに猫パンチされたい。


吉辺あくろ「絶対☆霊域」

なるほど、プールでは水上置換法というのなら、広義的には大抵が下方置換法でs(ry
いや上方置換法だってやってはいけない。痴漢、ダメ、絶対!
なんか今回は作画も安定、話も充実で満腹気分です。ごちそうさまでした。
どうでもいいが194-195右の四コマ目は俺得。


夏海ケイ「うみねこのく頃に Episode3:Banquet of the golden witch」

なんも、なんも言えねえよおおお!
一ヶ月毎だからいいけど、これ一気に読んだらおかしくなりそうだ……。
うーん、全く謎だよ。もう魔女がいるでいいよ……。うう。


鍵空とみやき「カミヨメ」

みぎゃみぎゃ叫ぶ彗華可愛いのじゃ彗華。
いいですねえ恋の病。彗華の台詞吹き出しの七割くらいが絶叫だったぜw
そして雷神風神が登場。ありがたやありがたや……。


七海慎吾「戦國ストレイズ」

農業なお話だったけど、いやあ、素晴らしい。
歴史物の漫画はあまり読んだことないけども、こういう話をしっかり書くのは珍しいんじゃないかな?
こういう畑が今に至るまでずっと引き継がれてるんだと思うと胸が熱くなる。


タカヒロ 田代哲也「アカメが斬る!」

ラバックの貸HON屋は中沢書店(私のおウチはHON屋さん)と提携組んでるんですね購読者ネタあざす。
HON借りたときのタツミ、いい顔だな……。
次回はアニキの活躍が拝めそうだ。


千田衛人「花咲くいろは」

妄想だだもれになると思うんだけど、マジでこういう旅館に泊まってぬくぬくしたいなあ。
旅館で執筆とかもうロマンに溢れてるしさ、ちょっとくらい滞納する程度に泊まりたいなあ。
うん、妄想だばだばだけどいい子ばっかだな、わしゃあ幸せじゃよ。


村田真哉 いふじシンセン「アラクニド」

カマドウマ響がホモになるまでの過程。うん、愛だな。
紛れもない蜘蛛への愛でゴキ沖がボールのように跳んでいくw
響さんの必殺技が体臭とかだったらマジ愛の告白を贈りたい。


小島あきら「わ!」

なんだなんだ? 均衡が……崩れようとしている……!?
輪の、三つ先の人物とのアプローチというかなんというか。
とりあえず梅は可愛い。


横山知生「私のおウチはHON屋さん」1無題

計画通りですね、先生w(ええ、じょがぁみたいな人間が釣れました)
ええ、もうバカシリアス、これで全てを表現出来る。(エロなんてありません)
作中の歌は、アニメ化された時にED曲として流れるんだな……。なんか鳥肌立ってきた。


高坂りと「“文学少女”と飢え渇く幽霊」

味に例える遠子先輩の感想は、今更だけど分かりやすくて参考になったり。
ちょっとだけ流人にヤキモチな心葉可愛いなあ。琴吹さんは言わずもガーナ。
琴吹さん編が短編DVDに登場だと? 仕方ない買ってやろう(バリバリ)


秋タカ「うみねこのく頃に散 Episode5:End of the golden witch」

うおう、なんか準備回だったな……。
果たしていい感じのエンディングは訪れるのだろうか?
この機会にうみねこくらい買ってみようかな。PCが耐えられないだろうけど。


尚村透「失楽園」

なんか二ヶ月後くらいに最終回が訪れそうな雰囲気がするけど気のせい……じゃないっぽい。
なんてこった、もうちょっと続いてもいいと思うんだけど、仕方ないか。
どうでもいいけどエルの仮面って遠近感狂いそうな気がしてならない。


河内和泉「EIGHTH」

え、なんだ、このフラグを立てまくってそれをへし折るだなんて……。
いや、これは次章のフラグなんだ、そうだ、そうに違いない……!
しかしまあ刊行スピードが早いこと。河内先生の作品は高い位置で安定してるんじゃない?


山口ミコト「死神様に最期のお願いを」

あれ、あらすじがない……だと?
久々におハゲさんが登場してビックリだけど、いやあ見事なやられっぷりだな。爽快爽快。
黒幕醸す人物も出たところで、来月は新展開ってところかな?


篠宮トシミ「コープス・パーティー」

そろそろ脱出が出来そうな材料が揃いはじめているというのに、
何故か脱出不可能、というワードが頭から離れない。
さすがコープス・パーティ、「飽き」という文字はないな……。




さて本編は以上。
創刊号を彷彿させる薄さだけど、全体的に充実したお話だったような。
そういえば今月でストーリーの区切りとなる作品が多かったイメージ。
三月号は「ひまわり」「はつきあい」も加わって、おnewなジョーカーになるかもですね。
作家陣が奮発して、総ページ数1500とかになったら今すぐスクエニに入社したい。




というか、今月のプレゼント、夕子さんの入浴シーンが描かれたキーボードって、一体何が起こったんだ……?
しかもフレーズが
『夕子さんのカラダをタッチタイピング(はあと)』
とか、スクエニさん、夕子さんに侵されてるとしか思えん(汗)

いや、それよりいつぞやのポスター然り、少年誌として大丈夫か?

ちなみに〆切は2/21(月)です。年賀状と一緒に応募するか。
どうも、城ヶ崎です。
あ、ありのまま今起こったことを話すと、


わし寝てる

母者来る

母者「歯医者行くの?」

わし「んが?」

なんだ、夢か

父者来る

父者「おい合格だってよwセンターww」

わし「あそ」

わし「って、ちょ、ええええぇぇぇ!?」

なんだ、夢か。

起きる。

大学へ電話確認。

電話「○○○番のあなたは、合格です」

受かってた。

夢……じゃない、だと?←いまここ


と、こんな感じですたい。
いや、むしろあんな点数で祝われてもこっちが困るというかなんというか……。
(大学は自分の英語の筆記リスニンのヒドさ、分かってて判子押したのか……?)

まあ、一応第一志望の一つなので、何かない限りはその大学に行こうとは思いますが……。

うーん、こんな分際でセンターで受かっちゃっていいんすかね?

いや、ここは素直に喜んでおきたいんですが、
まだ状況が呑みこめていないというかそんな感じ。

まあありがとうございましす。
これからも浮かれずやっていきたいと思います。はい。
まずは父に感謝、母に感謝。
それから先生方に感謝。
友に感謝。
兄にも感謝。
共に戦っている受験生に感謝。
大学に感謝。
ブログやツイッターで激励して下さった皆さんに感謝。

そして、最大のライバルであった自分に、感謝を。


どうも、城ヶ崎です。
ちょっと早いかもですが、おかげさまで受験の方、終了致しました。

いやしかし、今の心境としては、
明後日の朝くらいにまたグリーン車乗ってるんじゃないかって気分です。

まだ終わってない気もしつつ、鎖のようなものから解放されたような気もする。

まあ、受験終わった瞬間はっちゃけちゃうよりはマシだよね。


というわけで、なんか色々と混乱しておりますけれども、春先くらいまでは静かに更新してます。
(来週くらいにははっちゃけちゃってる気がするが)


さてと、どうせなんで、これからやりたいことを箇条書きしておきますかね。
二月初めの更新のまとめ的な感じで。


☆★☆物書き関連☆★☆

 ・翼の生えた少女はもういない。第二部連載
   ⇒2/11、序章更新しました。
   ⇒毎週金曜日に更新予定。
   ⇒5月29日(金)までには完結希望。
   ⇒『多面的な人間』を描いていきたいです。


 ・翼の生えた少女はもういない。第三部連載
   ⇒ゴールデンウィーク中に連載開始希望。
   ⇒『小さな伏線の回収』をしないとなあ……。


 ・翼の生えた少女はもういない。結末部連載~完結
   ⇒夏ごろ連載開始?
   ⇒『いかに分かりやすく伝えるか』が課題。今のうちに方法を練る。


 ・新人賞への作品
   ⇒本腰は秋。
   ⇒城ヶ崎ワールド全力全開!



☆★☆読み本関連☆★☆

 ・ガンガンJOKER2月号の感想
   ⇒明日辺りにやろうかな。

 ・積読中の小説を読む
   ⇒たくさん積んでます。

 ・入試で出された作品のうち、気に入った作品を購入。
   ⇒某東大(私立)の現代文問題の作品がいいこと言ってた。
   ⇒塾で冬期講習中に受けた問題はなかなか面白かった。


 ・一週間読書三昧~相棒は水と塩~
   ⇒今読みたい本が四十冊くらいある。
   ⇒全冊読み切れなくてもいいから、じっとり読み込みたい。
   ⇒餓死覚悟で一週間を耐える。これ出来れば成長できる気がする。
   ⇒本気です。



☆★☆旅関連☆★☆

 ・おじさんの経営しているラーメン屋へ行く
   ⇒おいしいラーメン食べられて、僕、満足!

 ・相模原市緑区旧津久井町散策
   ⇒どう考えても資料集めですが何か?

 ・自転車で東京湾一周
   ⇒神奈川-東京-千葉-神奈川。一泊二日。
   ⇒もしかしたら今の自転車で行く最後の旅になるかも。


 ・自転車で東海道制覇
   ⇒大学在学前半中には
   ⇒寄り道のオンパレード


 ・そして海外へ……
   ⇒まずは韓国。
   ⇒それからヴェトナム、インド、トルコ、ドイツ、スペイン……。
   ⇒英米仏伊とか、いつでも行けそうなとこにはまだ行かなくていいや。



☆★☆その他の関連☆★☆

 ・お世話になった方々へ、受験結果の報告
   ⇒主に塾と高校、それから小中学校の先生へ。

 ・新チャリ購入
   ⇒長旅のため、そんなリアキャリア装備で丈夫な問題ないのを頼む。
   ⇒これとかお手頃だと思うんだ。
   ⇒詳しいことは自転車屋の兄ちゃんと相談スルノデス


 ・年賀状送るよ
   ⇒旧正月過ぎだから丁度いいよね。

 ・ゲームやるです
   ⇒積ゲーが二本ほど……。
   ⇒FFとかアクション系も色々。


 ・ラーメンとマクドが恋しくてたまらない
   ⇒マクドとか、最低でもワンクールは食ってないぜ!
   ⇒おいしいラーメン屋探して、大学で親交深めるための手段に。ええ人見知りです。


 ・その中に樋口さんと遊ぶを追加しとけ
   ⇒追加しておきました(※2/11追記)



まあ、こんな感じですかね?

壮大なものからショボイものまで色々溜まっておりますが、
まあそいつが受験体制ってやつですね。

とりあえず今は「もういない。」とJOKERと年賀状ですね^^;
そんで、寝る前に読書でもして、ゲーム漬けになればいいんだ。

そんなわけで、受験が終わっても何一つ変わっていないような気がしますが、
まあ逆戻りしない程度にやっていきますんで、
これからも宜しくお願いしますです。




それから、

CIMG1420.jpg


おまえら、本当にお疲れさま。
ありがとね。
 ……好きです。
 西暦二〇〇八年四月二十四日木曜日。場所は正門の脇に生える桜の下。校舎の影に包まれた入口にオレたち以外の生徒は見当たらない。時刻は午後三時十七分。ただしこの時刻の参考にさせてもらっている正面前の時計は一分半ほど遅れていると、遅刻常習犯の大瀬崎駿河は述べている。主に定時ギリギリで遅れてきた言い訳として。
 告白された。
 そう、これは告白だ。
 この類の告白では、このあとに「付き合ってくれ」みたいなことを言われるのが常ってもんだ。オレも言われた。「付き合って下さい、好きです」という順序であったが。
 いわゆる倒置法というものだ。なかなか技巧を凝らしている。……ま、緊張してそうなってしまったことは重々承知の上なんだが。
 そりゃ、オレだって緊張している。春の夕方。特別教室棟の壁面が山吹色に染まる。暑くもないのに手は汗だらけだ。こんなに気を張るのはいつぶりだろうか? 何しろ告白なんてされたことがないんだからな。
 ……そうだよな? そうに違いない。
 いや、待て、そもそもこれは本当に告白なのか? 不意を打ってオレを倒すための陰謀である可能性は考えられるんじゃないか? 知らぬ間に恨み事を売ってしまっていて、今まさに襲いかかってくるのかもしれない。
 まさか、そんなはずないだろう。
 一般論からしても、私論からしても特にツッコむところもなければ何の疑問も抱くことなく、正真正銘この場面、このシーンはウソも偽りもなく真実告白なんだ。
 なぜかって?
 ……好きです。
 不安、戸惑い、決意、その他諸々、全ての勇気でもって絞りだした小さな声を聞けば、これが何かの企みだと解釈することなどできるわけもないのだ。
 ……好きです。
 また同じことを言われた。今度は山ほどの理由を添えて。
 ああ、全て流れていってしまう。
 どうしてオレなんかを好きになったんだよ。
 何もかもを聞き逃してしまう。
 呆然としていた。
 しかし奴はどうしてこんなことをする気になってしまったのだろうか? オレみたいな何一つ取り得のない男のことを、どうして意識する。変わり者だとしか思えない。
 しかしながら、ほとんどの内容は吹き抜けてしまったが、山ほどの理由の中には身に覚えのあることもいくつかあった。でも別にこの人の気を引こうとしてやったものは一つもない。
 心の中で自白しておこう。
 オレは目前にいる奴のことを意識したことなど、一度たりともない。
 友人だと思うことはあるが、それ以上の願望は一切ない。奴に言えば傷付くだろうが、断言する。
 ……さあ、早く輝く瞳に打ち明けなければならない。答えはノーだと、利己に則って今すぐそう言おう。
 理由は、お前のことなんて意中にないから、だ。
 だが。
 そう返したあとで、どうなる?
 相手は単なる顔見知りではない。同学年の人間、というわけでもない。こいつとはずっと、共に飯を食い、共に遊び、共にバカをやってきた仲間なんだ。
 もしここで断ったとしたら、これからはどう接していけばいい? 振ってなおいつも通り振舞えるほどオレは器用な人間じゃない。
 くそ、どうして告白なんてしてきたんだよ。
 いきなり、突然、唐突にされても困るだろ……! 辛いのは申し出るほうじゃなくて、答えるほうなんだぞ!
 ……それが無理な話だってことも、分かっている。
 第一あっちは最悪の事態を想定して、考えて考えて導き出された結果だろうし、さっきの膨大な理由の後半はまさにその証だろう。向こうは腹を括っているんだ。
 残るはオレの覚悟だ、決断だ。
 しかし、どうしても前へ進めない。
 こんなとき隣に大瀬崎がいたらどう言うだろう。
「お前らお似合いっすよ!」
 と、泣いて喜んでくれるはずだ。あいつ、彼女一人もいないどころか、告白されたこともないもんな。
 白渚はどう言うだろう?
「幸せにしてやるんだよ。彼女を泣かせないようにね」
 なんてことを言って、それからダブルデートに誘われそうだな。隣に大瀬崎がいたらおまけに発狂するほど祝ってくれる気がする。
 大室は……想像できないが、語尾は必ず「~かも?」と見た。百円くらいなら賭けられるぜ。
 ……なんて、他人の反応なんて決断の参考にもならないことは明らかであった。結局はオレ次第なんだ。
 そりゃ、今特に気になっているような女子ってもんはいない。今どきの若者は付き合ってから好きになっていくものが多いと聞いたことがある。中学時代の情報だから少々古いかもしれないし、そうでもないかもしれない。ま、不器用なオレにはできそうもないが。
 でも、だからといって彼女の情熱に応える返事が可能かといえばそうじゃない。
 胸の内をまさぐる。泥沼に手を突っ込むようなものだが、綺麗な泥団子は作れそうもない。
 心の中にぽっかりと空いた穴のようなものに気が付いた。なんだろうか。しかし、その穴は心の指先で触れることができた。心の中を澄まして見ようと試みるのだが、それは凝視できるほど気持ちのいいものではなかった。
 それは、不安だ。
 いつの間にか生じていた不安。いつまでも忘却を望む影。知ってはいけない傷。
 ……奏?
 いや違う。もっとなにかこう……形に出来ない何かが、ゼロであるものが瞬時に千に膨張してしまうような物体がそこにいた。
 オレは怖くなって、ただただゼロ距離に埋もれる地雷の恐怖に怯えて、目の前にいるお前を見た。
 メガネの先に映った水晶は、震えているものの、ほとんどは希望に溢れていて、でも今すぐにでも崩れてしまうようだった。
 オレは彼女の全てを握っていた。
 腐ったミカンのように、指一本でその実を貫くことも、片手で握り潰すことだってできる。
 逆に、求められたその手を取ることだってできる。
 こいつと一緒にいたら……もしかしたら、この不安を忘れられるのかもしれない。心の穴を埋められるのかもしれない。
「……ああ」
 正門前の時計は午後三時四十三分。ずっと止まったままの時は、この一言で再び動き出すのだろう。
「付き合おう、伊東」
 午後三時四十四分。白羽根が舞う。
 伊東吉佐美は、今日初めての笑顔を見せた。


 翼の生えた少女はもういない。
 第二章

 『迷境』


じょがぁです。受験間近ですが、思わず。
某大学の過去問解いてたら、今の日本のことを言ってるようにしか思えない古典文が載っていたので。

知ってるか?
こいつ、三百年前に書かれたものなんだぜ……?
イギリスで産業革命なんてまだ起こってなかったときの話、と言えば驚くかな?

自分の日本語訳→原文(小文字)の順番でお送りいたしますです。



 大抵の場合、国を治めることは医者の治療のようなものである。聖人の道を取るのはこの上なく素晴らしいことで、神の領域に達した医者の治療のようなものだ。次にいい方法をいうならば、老子の教えを取ることだ。
 その教えとは治療をしないことである。聖人の道を取ることが出来ないなら、ただ目前の問題だけを処理して、他の小さなことは手を付けないで置いておくのに越したことはない。「薬を服せざるは注意に当たる」という諺がある。ヤブ医者に掛かるなら何も治療しないほうがましだ、という意味だ。これは老子の無為自然の教えに適っている。
 それを詳しく説明すると、後世の儒学者が論じる際は、みんな当面の問題について様々に工夫し、考えを述べるだけであり、遠い将来に対する見識はない。その論はもっともであるかのように思われるが、ヤブ医者の治療と同じようなものである。
 ヤブ医者の治療は、痰が出れば痰の手当てをし、熱が出れば熱を冷まし、食欲不随であれば脾臓と胃を手当てし、下痢であれば下痢を止め、咳が出れば咳の手当てをし……といったように、一つの異常も残すまいと手当てをして薬を出す。その理屈はもっともであるかのように思われるが、結局病気そのものは治癒しないものなのである。
 しばらくの間は効き目が表れているようにみえたとしても、またあとから再発したり、他の異常が出てきて、病気が重なり、最終的には死をもたらすのだ。名医は広い見地から病気の原因を見極め、あらゆる症状があっても病気の根本原因は、ある場合は瘴気だと診断して瘴気を治し、またある場合は虚であると診断して虚を治すので、あらゆる症状を一つ一つ治すまでもなく、病気そのものが自然に癒えていくものなのである。


 たいてい、国家の治めは医者の療治の如し。聖人の道は最上至極のことにて、神医の療治のごとし。第二等をいはば、老子の道なり。これは療治をせぬことなり。
 聖人の道を行ふことならずんば、ただ救難を救ひて、少々のことは手をつけずして置くにしくはなし。薬を服せざるは中医に当たるといへる古語あり。これ老子の道に叶ふなり。
 その子細は、後世の儒者の経済を論ずるは、皆さしあたる事の上にて、その事の上を様々と工夫了簡をつけて、遠大の見識なし。その論、聞こえたるやうなれども、下手医者の療治なり。
 下手医者の療治は、痰あれば痰の加減をし、熱あれば熱をさまし、不食すれば脾胃を補ひ、瀉あれば瀉を止め、咳あれば咳の加減をし、一色も残さじと加減配剤、理屈は聞こえたるやうなれども、病は癒えぬなり。
 暫く効あるに似たるとも、またあとより再発し、あるいは外の変出来して病重なり、終には死に至るなり。上手の医者は、ほがらかに病原を見て、さまざまの症あれども、病の根本、あるいは疝気なりと見て疝気を治し、或いは虚なりと見て虚を補へば、諸症一々に冶するに及ばず、おのづから癒ゆるなり。



(中略)


 中国の歴史を見るに、まず聖人の道を深く理解して、歴代国家が開国するときの制度の違いを、その時々の人々の持って生まれた能力の違いと判断し、国家一代一代、漢ならば二百歳、唐ならば三百歳と一人の人間の寿命と見なして、幼年・壮年・老年と分けて、宰相の代わり目を医者の変わった時だとして、政治の方針の変わり目を治療方法の変わった時だとして、病気を患う経緯や変調をきたす詳しい原因を考えると、今も昔も、一国の盛衰の流れ、すなわち国家治乱のありかたは、まるで符号を合わせたように一致する。
 どんな世の中でも、民衆が乱れ、贅沢が過剰になれば上から下まで人々は困窮し、財源も尽きるために犯罪は頻発し、盗みは発生し、世の中が崩壊することは昔から変わることはないのだ。概して治乱のあり方というのは、平和が崩れて乱世に入り、やがて乱世が極まるとまた平和がやってくる。
 世の中は天が定めた法則のように繰り返し巡ってくるものであるが、世の中を動かしているのは当然人間である。上に立つ者が腐っていき、その下に豪傑がいれば世の中は必ず乱れる。乱れた世の中が最高潮に達したとき、人々はあらゆる苦しみに嫌悪感を抱くのは、世の中が治まろうとしている流れである。
 その時になって、仁賢の徳のある人に人望が寄せられ、やがて天下を統一される。建国の際、指導者の礼楽制度によってその国の政治がどうなるのか、その国の抱える問題がどこから発生するのかは、数百年も前から予測することが出来るのだ。
 いわゆる聖人というのは、建国者の、よく未来を見通し、弊害が少なくなるように工夫して制度をお立てになる方をいうのだ。これを聡明叡智の徳というのだ。


 異国の歴史を見んに、先づ聖人の道をよく呑みこんで、歴代開国の時の制度不同を、その人々の稟賦の不同と定め、その一代一代を、漢ならば漢二百年、唐ならば唐三百年を一人の寿命とし、そのうちを幼年・壮年・老年と分けて、宰相のかはり目を医者のかはりとし、政道のかはりを療治のかはりとして、病の生ずる次第、変症の生ずる子細を考ふるに、古も昔も、盛衰の勢、治乱の道は、符節を合はせたるがごとし。
 いづれの世とても、風俗壊れ、奢侈長ずれば、上下ともに困窮し、財用尽くる故、姦宄築く、盗賊起こり、乱世になること、万古一轍なり。総じて治乱の道、治極まりて乱れ、乱極まりてまた治まる。
 天運の循環なれども、全く人事によるなり。上なる人愚庸になりて、下に豪傑あれば世必ず乱る。乱極まりて、人の心乱に厭くは、これ治まらんとする勢ひなり。
 この時にあたりて、仁賢の徳ある人に人望帰して天下を統一す。開国の君の礼楽制度によりて、その代の有様、病の生ずるところは、数百年の前より前知せらるることなり。
 所謂聖人といふは、開国の君の、よく未来を鑑み、礼楽制度に弊少なき様に工夫して立て給ふを称するなり。これを聡明叡智の徳といふなり。



(中略)


 近頃の日本の有様を見ると、倹約のお触れが度々出て贅沢を禁じなさるが、贅沢がやむことはなく、犯罪を罰するけれども犯罪をは止まず、ワイロに対する刑は厳しいけれどもワイロが絶えることもなく、武芸を奨励するけれども武士は日に日に軟弱になり、武士たちの行儀、民々の習慣は日を追って酷いものになり、第一に物価は高騰し、上の人間も下の人間も困窮し、この事態を収拾する術がなくなっていくことは、ただただ号令や法度によって命令して、これを強制的に操作しようとするせいである。
 例えば山の人々に泳ぎを習うよう命令し、海辺の人々に炭を焼けと命令するようなものである。どちらもそれぞれの人々の習慣がさせることであるのに、それを差し置いて法度でどうにか治めさせようとすれば、それは慣れないことを強制することと等しく、結局無理な処置であるのだ。
 例えば源流を塞がずに、下流で堤防を築いているようなものなのだ。水かさがどんどん高くなっていけば、堤防を決壊させることは確定的な話である。
 それぞれの病気の原因をよく理解して、原因から治療を施して習慣風習そのものを変えることができた時には、命令せずとも病は治まる。これを無為の治というのだ。


 近来の有様を見るに、倹約の御触れたびたびにて奢侈を禁じ給へども奢侈やむことなく、盗賊を誅すれども盗賊やまず、贓罪の刑厳なれども贓罪たえず、武芸を励ませども武士は日々に柔弱になり、諸士の行儀、下民の風俗、日を追つて悪しくなり、第一は物価騰踊して、上下ともに困窮して、これを制すべき術なくなりゆくことは、ただ号令法度を以て下知して、これを制せんとする故なり。
 たとへば山中の民に泳ぎを習へと下知し、海辺の民に炭を焼けといふがごとし。皆風俗のせしむることなるを、それをさしおきて、法度を以て治めんとせば、ならぬことを強ふるによりて、畢竟無理なる仕置きといふものなり。
 たとへば流れの源をふさがずして、末にて堤を築くがごとし。水ますます高くなりて、堤を破ること必定なり。
 その病原をよく知りて、源より療治を施して、風俗を移す時は令せされども行はる。これを無為の治といふなり。




以上。
さっき国会の生中継やってたけど、ありゃあ酷いな。

与党「予算案はみんなで作っていこうね」
野党「いや、案作ってなんぼじゃないのかよ……」

生徒会「文化祭の計画はみんなで作っていこうよ」
文実委「いや、そんなこと言われても……。一本くらい軸を出してよ」


国の運営とか、そこや辺にいる優秀な生徒会本部に任せたほうがいい気がするぜ……。
まあ案を一緒に作りたい気持ちは分かる。うちも昔そんな感じのことをやった。
でも、余計なお世話ってもんだよね、それ。
予約投稿で、2010/12/27現在構想中の予定を徒然る。
三年前の昨日はソフィアと統流が出会った日でもある。
すると今日は「日常の始まり」の三年後ということに。
「サクラフブキ」は何日だったっけなあ……。特に考えてない。


さておき、本題です。じょがぁです。

受験は2月11日に終わるので、
その日のうちに『もういない。』の第二部を公開したいと思います。

二週間に一話くらいの更新になるのかなあ。
最初は間隔が空くと思いますが、軌道に乗り始めたら五日毎更新くらいはいけるかも。
バイトやりはじめたら書く時間なくなりそうだな……。


それから受験が終わったら35冊くらい本買って、
一週間水塩で暮らすってのは昨年の宣言通り。

その間ブログ更新も執筆も出来なくなり、
さらに入院でもしたらあじゃぷーですが、まあ宜しくお願いします。

とりあえず三月中にはやりたい。
二月中は本を集め集め、篭り部屋の整備なんかもして、水と、塩は量りとったりして。

楽しみすぎてゾクゾクするのは本好きだからなのかSだからなのかMだからなのか。
いや、本好きでもSでもないだろ。あ、もちろんMでもないですよ?


それと、自転車でどこかへ飛んでいきたいもんですね。

最後の受験校を受け終えたらその足ですっぽぽんと東京湾を一周するかもしれない。
すまん嘘。


現在の最終目的地は東海道西の果ての大阪。あと京都、ですが
その前に色々練習しなくちゃいけないことが山ほどある。

一応箇条書き。

 ・NEW自転車の購入。長距離にも耐えられるシャダイ車体で頼む。
 ・タイヤのパンク、その他故障を自分で直せるようにする。
 ・長距離に必要な装備(テント系は当然。荷台を前後車輪に装着。スタンドも)
 ・第一回宿泊ツーリング(平地を一泊二日。ホテルに宿泊)
 ・第二回宿泊ツーリング(山地を一泊二日。野宿)
 ・その他自転車に関する知識を頭に叩き込む。
 ・東海道中での宿泊地、観光場所の確認。それに伴う銭の補充。

こんな準備で大丈夫か?


あとゲームもやらなくちゃだな。
やり残した『AIR』と『ひまわり』を優先的に、
それから『アマガミ』と『ナルキッソス』、
『スターオーシャン』『エスシャダイ』『FFVII』『地球防衛軍』
……ハードがないのも多々あるけど気にすんな。


映画も見たい。
少なくとも『アルマゲドン』は絶対観てやんからな……!


さてさて、それと一番大切なことですが、
文学賞へ送る作品も書きまくりたい。ええ書きまくります。
まずは正統派の新人賞を目指して、色々と勉強していきたいと思います。

新潮新人賞とかそういう全般なものをまずは。
ファンタジー系の賞は見送り。自分を見つめてみようかなと。



……と、まあなんか色々やりたいことづくしですみませんが、
だから大学生は人生の夏休みと言われるのかもですね。
やりたいことをやってたら、四年が過ぎてたって感じなんでしょうかね。

あー、コミケにも作品を出してみたい!
ゲームも作ってみたい!
あわよくば、誰かと組んで自分の作品を漫画化したい……!
公募に原稿出す時間はあるのか……? いやでも仕方がない。
ついでに一週間サバイバル生活もやりたい! ニートになったときのためにも!




というわけで、残りの十日間も多分じょがぁは頑張ってるはず。
いや、もしかしたらふつーについったーでなうなう言ってるかもだけど、
そんときはそんときさ!




というわけで、コメント返信です。

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